内田鋼一 日本陶磁協会賞 受賞記念展 永見隆幸 壺中居 訪問 [永見隆幸 美術 工芸]
永見隆幸先生と親交があり、メリー・アーティスツ・カンパニーの公演を多数ご覧くださっている、造形作家で陶芸家の内田鋼一さんが2018年度日本陶磁協会賞を受賞されました。
日本橋「壺中居 こちゅうきょ」で開催の記念展を永見先生が訪問なさっています。
壺中居の玄関に立つ永見先生
メリー・アーティスツ・カンパニーの公演にお出でくださった内田さん(右)と 永見先生(左)
【内田鋼一 プロフィール】
当代随一の呼び声も高い、実力と人気ともに抜群の、造形作家であり、陶作家である。窯を焚く頻度は一般の陶芸家の五倍以上とも言われ、作品の、質、量、多様さにおいて、他を圧倒する。それでも、引っ張りだこの内田に展覧会を依頼するのは至難のわざ、とギャラリーのオーナー達は口を揃える。
名古屋市に生れる。量産型製陶工場の勤務を経て、世界各国を旅しながら窯業所を巡り、現地の土で焼き物を制作して研鑽を積む。1992年、三重県四日市市に窯場を構えて独立。以後、個展を中心として国内外で精力的に活動する。2015年に、BANKO archive design museumを立上げる。
東京国立近代美術館、愛知県陶磁資料館、兵庫陶芸美術館、札幌芸術の森美術館、北海道立釧路芸術館などの展覧会へも出品。
アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、スペイン、オーストラリア、西アフリカ、ベトナム、タイ、韓国、中国、台湾、インド、南米ほか、世界各地で作品を制作し、発表している。
平成30年度 日本陶磁協会賞 受賞。
作品集(書籍)に『UCHIDA KOUICHI』(求龍堂)など、多数。
壺中居の外観
右側に立っていらっしゃるのが永見先生
壺中居 ~ 店名の由来
後漢書の方術列伝 第七十二下 費長房条に「壺中の天」という故事があります。 後漢の時代、汝南 じょなん に費長房という役人がいました。高い楼上からを街を眺めていた長房は、薬売りの老人〜謫仙の壺公 ここう 〜が店を仕舞い、店先に掛けてあった壺の中に跳入るところを見てしまうのです。街の誰一人としてそれを知る者はいませんでした。費長房は、老人のもとへ挨拶に出向き、酒と肴を贈ります。壺公は、長房が自分のことをただ者ではないと感づいていると知り、明日あらためて来るように伝えます。翌日また老人を訪ねた長房は、連れ立って壺の中へ入れて貰いました。壺の中には、眩いばかりに輝く荘厳な御殿があり、美酒佳肴に満ち溢れていました。長房は、暫し浮世を忘れ、老人と共に歓を尽して壺の外に戻ったと伝えられています。老人は、このことを誰にも他言しないよう費長房に約束させました。
壺中の天とは、別天地や別世界の事を意味します。俗世の喧噪を離れ、ゆったり静かに美術と対話する。 美術を愛する方々にとって、そんな理想郷でありたいと願って「壺中居」と名付けられたそうです。
費長房、汝南人。曾爲市掾。有老翁賣薬于市。懸一壺於肆頭、及市罷、輒跳入壺中。市人莫之見。惟長房於樓上、覩之異焉。因往再拜、奉酒脯。翁曰、「子明日更來。」長房旦日果往。翁乃與倶入壺中。但見玉堂厰麗、旨酒甘肴、盈衍其中。共飲畢而出。翁嘱不可與人言。
壺中天の故事は色々な解説を見聞きして何となく解ったような気がしていましたが、永見先生の話をお聴きして、初めて得心が行きました。
背中が永見先生
壺中居のエントランス
壺中居は、大正13年=1924年、神田連雀町に、目利きとして名高い、廣田松繁(号 不孤斎)と西山保(俳号 南天子)の二人が創業した、指折りの名門です。西山保が南天子画廊の創業者である青木一夫の岳父 妻の父 であり、廣田松繁が白洲正子の叔父であることは、夙に知られています。日本橋の現店舗は、昭和24年=1949年に開店し、高松宮殿下や吉田茂首相も列席されました。壷中居の顧客は、明治の元勲から、渋沢栄一や安田善次郎などの実業家、川端康成や小林秀雄らの文人まで、錚々たる名士が名を連ねています。
壺中居のエントランス・ホールと階段
地下まで続く螺旋階段
日本橋店舗新築の際に書家の會津八一(明治14年=1881年~昭和31年=1956年)が揮毫した看板
秋艸道人 しゅうそうどうじん は會津八一の雅号
彫りは稲葉翠哲
北大路魯山人が自分に揮毫を頼まなかったのは何故かと詰 なじ って来店しなくなったと言われる曰 いわ くつきの看板
幅約187センチ、縦約62センチ、欅 ケヤキ の板に平彫りで、文字に胡粉が入っています。
道を挟んで向いにある高島屋日本橋本店の「浅草 梅園」で一服なさる永見先生
内田鋼一さん直筆サインの封筒には
招待状が…
内田鋼一作品展示場全景
緑青彩円筒オブジェ
陶説 2019年9月号 No.798 8ページと9ページにカラー写真で紹介されている緑青彩円筒オブジェ
黒陶立体オブジェ
陶説 2019年9月号 No.798の表紙を飾った黒陶立体オブジェ
フライヤーにも用いられた黒陶立体オブジェ
緑青彩立体オブジェⅠ
緑青彩立体オブジェⅡ
今回の記事も、またまた永見先生のお話を纏めるだけに終始しました。
それにしても不思議だ。永見先生は、どうしてそんなに芸術文化について造詣が深くていらっしゃるんだろう…
永見隆幸 内田鋼一 対談 at 呼月
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