永見隆幸 福樹 銀座 再訪 日本料理 [永見隆幸 飲食店]
音楽家、著作家、舞台ディレクターの永見隆幸先生が、中央区にある日本料理の銀座「福樹」を再訪されました。
福樹 店主の小野寺克広さん(左)永見隆幸先生(右)
福樹の小野寺克弘さんは、公益社団法人日本料理研究会の師範で特別会員、表千家不白流茶道教授でもあるオーナー・シェフ。
大名茶人として知られる出雲松江藩第七代藩主 松平不昧公の「 客の心になりて亭主せよ」や「真行草」を信条にしていらっしゃいます。ミシュラン星付の名店として「福樹」を ご存知の方も多いのではないでしょうか。
看板には、四條司家料理故實御調所
料理指南役 庖匠師範 小野寺克広
四條司家御膳所、とあります。
店主の小野寺さんは、飄々として、「くださるって言うから貰っときました。」と、おっしゃっていました。
四條流庖丁道は、四條中納言藤原朝臣山蔭卿(天長元年=824年~仁和四年=888年)が、第五十八代光孝天皇の勅命によって新しい庖丁式を考案した事が始まりと伝えられます。藤原山蔭卿は、日本料理中興の祖、日本料理の祖神と謳われています。
嶺岡豆腐
牛乳を用いた料理を峰岡と称します。もっちりした食感、濃厚な味わいです。
撥子 ばちこ の茶碗蒸
爪楊枝入
小野寺さんは、永見先生に、この爪楊枝入を差上げてしまいました。
椀物 松茸
始めたばかりとおっしゃる河豚
鋤焼
近江牛も松茸も九条葱もたっぷり
伊勢海老と帆立貝柱
松茸御飯
和梨と洋梨とラフランスのジュース
福樹店主の小野寺克広さんの料理が、日本料理専門誌「月刊 日本料理」の表紙を飾りました。
何と、カラー見開き四ページにもわたって紹介されています。
小野寺さんの文章も掲載されました。
ご贔屓様のお招きや舞台の打合せなど、美味しいものを召上る機会の多い永見先生…
高級な料理しか召上らないかと思いきや、意外や意外、何でも口にされます。
永見先生曰 いわ く「人間も食物連鎖の中におり、動物や植物の命をいただいて生きているのですから、アレルギーや病気でない限り、何でも感謝して有難く口に運ぶべきだと思います。腕利きの職人による高級食材を用いた料理も、家庭料理も、B級グルメも、楽屋弁当も、それぞれに異なる美味しさがあって、自分は、いずれも楽しんで食べています。至高の料理を追求することも大きな楽しみですが、だからと言って、食の多様性を否定するのは、豊かな食生活を自ら否定するようなものではないでしょうか。」
本質的な所で多様性の意義をご理解していらっしゃいますね。
流石に世界各地で研鑽を積んで来られた方は、おっしゃることが違う!
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2020-11-03 01:11