永見隆幸 指物益田 益田大祐 再訪 東京 隅田 立川 [永見隆幸 江戸文化]
音楽家、著作家、舞台ディレクターの永見隆幸先生が、東京 墨田 立川にある指物益田を再訪されました。
永見隆幸先生(右)指物益田ご主人 益田大祐さん(左)
益田さんは 指物師 joiner。指物 さしもの joinery は、外側に組手を見せず、金釘 かなくぎ なども用いる事なく組立てられた木工品です。名称の由来は、枘 ほぞ や継手 つぎて によって木と木を組合わせる事を指合 さしあわ せると称するところからとも、物差しを駆使するからとも言われています。よく知られているのは、江戸指物と京指物。
この日は、永見先生の依頼品が出来上った旨を益田さんが連絡してくださったので、工房まで受取りに来られました。
さて一体これは何でしょう?
指物益田の仕事場にて 増田大祐さん(左)永見先生(右)
益田大祐
MASUDA Daisuke
指物益田の主人である益田大祐は、家具製造会社に勤めていたが、江戸指物に触れて、精密機械のような精巧さを手仕事で作り出す凄さに魅せられ、江戸指物の名匠 渡辺昇の門を叩き、八年間、修行した。平成十七年=2005年に独立。
平成二十六年=2014年、『すみだマイスター』に認定される。平成二十七年=2015年、歌舞伎界の名門 中村芝翫丈「襲名の楽屋鏡台」を制作、平成二十八年=2016年には『LEXUS NEW TAKUMI PROJECT』の東京の匠に選出されている。平成二十九年=2017年、イタリア国際見本市「HOMI」にて展示。『東京手仕事』に「名刺入」が認証される。平成三十年=2018年 国連茶会『Peace is・・・』にてスーツケースで持運べる茶室「ZEN-An禅庵」が用いられる。すみだモダン認証商品に「おとも箱」が選ばれた。そのほか、正座椅子 合曳 あいびき などが好評を得ている。
永見隆幸
NAGAMI Takayuki
音楽家 著作家 舞台ディレクター
20代から30代の殆どを欧米で過ごし、国際的な実力派アーティストとして活躍。クラシック、現代音楽、ジャズを中心に数々のオーケストラと共演する。
ヘンデルらのバロック・オペラや、モーツァルトの『魔笛』タミーノ、『コジ・ファン・トゥッテ』フェランド、『後宮からの誘拐』デルモンテや、ヴェーバー『魔弾の射手』マックスなどの独墺系オペラをはじめ、ビゼー『カルメン』ホセ、ヴェルディ『椿姫』アルフレード、プッチーニ『ラ・ボエーム』ロドルフォほか、オペラやオペレッタの主演多数。
ミュージカルでも、『ガイズ&ドールズ』ネイサン、『ラ・マンチャの男』ドン・キホーテ、『アニーよ銃をとれ オリジナル版』フランク、『キス・ミー・ケイト』フレッドなど数多くの主演を務め、『キャバレー』MCや『アニー』ウォーバックスなど、ユニークな役も演じている。
ヴェルヴェット・ヴォイスのマエストロと称され、トリノ王立歌劇場などに出演する。数多くのコンサートでソリストを務め、指揮者や指導者としても定評がある。
日本では、文化庁芸術祭主催公演やNHKクラシック・スタジオなどに出演。
音楽家のデューマス博士が「アメリカ大学時代から彼はずっとスターだった」と語るように、BHSア・カペラ世界チャンピオン "Crossroads" との共演をはじめ、常に脚光を浴びている。
メリー・アーティスツ・カンパニーにおいて、全公演の芸術監督と、『ザ・ヴォイス Frank Sinatra』フランク・シナトラ役、『ラプソディーdeパパ』ジョージ・ガーシュウィン(ガーション)役、『ベリー・メリー・クリスマス』アーヴィング・バーリン役、『ザ☆ブロードウェイ』バーディ・ウォリントン役、『BOBBY』ボビー・ダーリン役ほか、多くの主役を務めた。
ジャズでは、スタンダードの歌唱が心に残ると言われ、ビッグ・バンドと渡り合う圧倒的な存在感や抜群の表現力が高い評価を得ている。
メリー・アーティスツ・ジャズ・オーケストラのリード・ヴォーカル。CD『My Blue Heaven』『Joyful Christmas』などをリリース。現在、新録音進行中。
東海地方においても活躍。名古屋市芸術創造センター開館30周年記念公演『Mr.ブロードウェイ』で主演のジョージ・M・コーハン役、名古屋市民芸術祭主催公演『マイ・ブルー・ヘヴン』では指揮者のみならず上等兵の英霊とジャズ・シンガーの二役を務め、絶賛された。毎週土曜日15:55放送のラジオ番組 FM AICHI 80.7「サウンド・ステップス」のレギュラー・ゲストとしても知られる。
天才肌で芸術家気質の行動人、論理的かつ哲学的な思惟の人、という二つの面を併せ持つと文芸評論家の清水信に評された。芸術評論家の馬場駿吉は、「永見隆幸は多面体、その核心には強い自由の希求がある。」と述べている。芸術家として様々な顔を持ちながら、話題性や知名度に関心を示さず、謎に包まれたアーティストして知られる。
美術にも造詣が深く、「目利き めきき」や「見巧者 みごうしゃ」と呼ばれている。
著書に、『銀の光輝-しろがねのこうき』(NG出版)など。
現在、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー Artistic Director、東京二期会 会員、ほか。
(プロフィール作成:ザ・ディライトフル・カンパニー)
永見先生は、ご実家用の小さな家具も数点ご注文されたそうで、益田さんが図面で丁寧に説明されていました。
談笑する益田さんと永見先生
様子のよさそうな材木が積上げられているのに目を留められた永見先生が、何に用いられるのか尋ねられたところ、何と、永見先生が発注された家具用の献保梨 けんぽなし と呼ばれる材木でした。
永見先生によると、献保梨(玄圃梨) けんぽなし は、黄褐色で、美しい光沢があり、品が良く、美麗な杢 もく でも知られています。三味線の胴などにも使われるらしく、指物では、うねりのある杢の希少材を用いるのだとか。
元々長い時間寝かせてあった木材だそうですが、製材した後の歪などが出ないように、暫く重しをかけつつ寝かせるのだそうです。
歪みや反りが出ぬように、最終的な寸法に収めるため、幾度か削って、段々と厚みを調整して行くということらしいのです。舞台と同じで、よいものを創るためには、手間暇がかかるものなのですね。
益田さんが、繰返し、「暫くお待ちいただかなくてはならない」と申し訳なさそうに仰 おっしゃ るので、永見先生が、「目の黒いうちなら いつでも構いません」と冗談で返していらっしゃいました。
永見先生 曰 いわ く、「慌てる乞食は貰いが少ない。職人さんの経験と勘を信じ、じっくり時間をかけて納得した上で創っていただいた方が、絶対に、よいものが出来ます。」
益田さんの仕事の素晴らしさは、「こちらの好みや要望を把握した上で必ず期待を上回る図面を引いてくださること」だと永見先生が仰っています。言われるままではなく、単に職人の価値観を押付けるのでもなく、本物のホスピタリティとコミュニケーションを楽しむことが出来るのだそうです。
こちらが永見先生ご依頼の品
袋から取出したるは…
本島桑(御蔵島)拭漆の箱
こちらは桐の箱
中に鎮座ましますは…
何と 橘流書家で江戸文字の大家として知られる橘右之吉師匠が誂 あつら えてくださったメリー・アーティスツ・カンパニー特製 大入袋!
右之吉師匠特製の大入袋を手軽に持ち運びできる器がなかったことと、ちゃんとしていても、運搬中にどうしても、多少は、角がへたったり、縁や端が傷 いた んだりして、永見先生が困っていらしたそうです。
小物では、益田さんの代表作の一つに名刺入れがあります。それにヒントを得た永見先生が、何とか大入袋入れを拵 こしら えていただけないかと依頼されたそうです。
二つ返事でお引受けくださった益田さんが、永久保存用に本島桑を用いた拭漆仕上げの箱ひとつと、実用に軽い桐を用いた大入袋箱ふたつを拵えてくださったという訳です。
もちろん永見先生は大入袋入れの出来栄えに大満足で大喜び!
永見隆幸 指物益田 訪問
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益田大祐 隅田 立川
益田大祐 指物益田主人 大看板 納品
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永見隆幸&メリー・アーティスツ・カンパニー
指物益田 益田大祐 大看板 納品
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ザ・ディライトフル・カンパニー 品川
永見隆幸の最新プロフィールはコチラ ♪
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This is Takayuki NAGAMI
メリー・アーティスツ・カンパニー
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永見隆幸 オフィシャル・ウェブサイト
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NAGAMI Takayuki official website ?
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2021-12-25 22:31