永見隆幸 八勝館 再訪 御幸の間 料亭 懐石 会席 日本料理 和食 [永見隆幸 飲食店]
音楽家、著作家、舞台ディレクターで メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督の 永見隆幸先生が、日本を代表する懐石料理の老舗料亭の一つ 八勝館 はっしょうかん を 再び訪問されました。
八勝館「御幸の間」にて 永見隆幸先生
老舗料亭として全国に知られる八勝館の創業は 大正14年=1925年。明治時代に建てられた材木商 柴田孫助の別邸が、明治43年=1910年、料亭旅館 八勝館になった後のことです。八勝館の名称は、明治時代の真言宗の僧侶 雲照律師 うんしょうりっし による禅語「八勝道」が由来だそうです。ミシュラン星付の名店、北大路魯山人ゆかりの店としても知られています。
八勝館は、令和二年=2020年、国の重要文化財に指定されました。料亭建築とその一帯が指定されることは、極めて珍しく、歴史的価値が高いそうです。対象は、次の九棟と土地。
・玄関棟
明治中期の建築。式台、内玄関、玄関の間、応接室。
・松の間
明治中期の建築。
・御幸の間
昭和二十五年=1950年、昭和大帝の行幸に当り、堀口捨己の設計により建てられた。月見台が設けられている。
・新座敷
明治後期の建築。昭和二十八年=1953年、堀口捨己によって増築。紅梅の間、白菊の間、蘭の間、竹の間、松の間と次の間からなる。
・菊の間
明治後期の建築。昭和二十八年=1953年、堀口捨己によって改修。菊の間と次の間、紅葉の間と次の間からなる。
・田舎家
昭和十三年=1938年、滋賀県甲賀地区の古民家を移築。
・正門
明治時代中期の建築。
・西門
明治時代中期の建築。
・中門
明治時代中期の建築。
玄関棟
BS朝日「百年名家~築100年の家を訪ねる旅」でも取上げられたので、ご存知の方も多いのでは。
愈々 いよいよ 昭和天皇皇后両陛下がお泊りあそばされた 御幸 みゆき の間へ。戦後の数寄屋建築 第一人者と謳われる一人 堀口捨己 ほりぐち すてみ の設計によるものです。
本間十六畳、次の間十畳、入側十六畳。
完成翌年の昭和二十六年=1951年、日本建築学会賞を受賞。日本の近代建築100選。令和二年=2020年、国の重要文化財に指定。
御幸の間が出来たのは、昭和二十五年=1950年です。「戦後の物資が乏しい中で、よくぞこれだけの良材が集められたものだ。関った職人達は、相当苦労したに違いない。」と、永見先生が その労苦を偲んでいらっしゃいました。
それにしても こちらでお食事をなさるとは… 凄いですねぇ…
南にある 次の間
西に位置する中央の床 とこ 左右に床脇
四間(約7メートル半)もある 杉面皮 すぎのめんかわ の 床框 とこがまち~ この床框に用いられた杉は 数百本の中から選ばれた一本なのだとか。
右の床脇 とこわき
奥に左の床脇 とこわき
南側に位置する付書院 つけしょいん~ 桂離宮の 笑意軒 しょういけん に倣 なら った丸窓
南北軸の中央一直線に障子を嵌 は めて 左右は 非対称の 棹縁天井 さいぶち てんじょう
古代裂 こだいぎれ
入口側から見た天井
奥から見た天井~ 照明器具を直接 目にすることはありません。
付書院
入側 いりがわ
御幸の間から見る庭の池
御幸の間の 月見台 つきみだい
月見台から見る池
田舎家 国指定重要文化財 木造 桟瓦葺 茅葺及び桟瓦葺
中門 なかもん 国指定重要文化財 木造 桁行一間 梁間一間 茅葺及び銅板葺
御食事
到着すると、お食事に先立って、お茶とお菓子が振舞われるそうです。言わば、ウェルカム・スウィーツ。
本日の御献立
先付 蛤浅井炊 木芽 生干口子 一寸豆微塵粉揚
吸物 油女 あぶらめ=あいなめ 葛打 碓井 うすい 仕立 鍵蕨 かぎわらび 春子椎茸 はるこ しいたけ 桜花 木芽
造 炙鰹 海松貝 みるがい 伊勢海老 春蘭 しゅんらん 南瓜 かぼちゃ 加茂川海苔 紫芽 むらめ 大葉 山葵
凌 木芽田楽 木芽 溶辛子 ときがらし
観月台にて 目の前で田楽を調理してくださいます。
口取 木芽味噌和 きのめみそあえ 筍 烏賊 独活 うど 蓬麩 よもぎふ 土筆 つくし 車海老旨煮鱣子 キャビア 挟 鯛子旨煮 竜髭菜 アスパラ 牛肉巻 楤芽 たらのめ 胡麻付
焼物 鱒塩糀焼 ますのしおこうじやき 蕗薹 ふきのとう 当座煮 菜花辛子和
煮物 筍土佐煮 飯蛸艶煮 いいだこのつやに 屈 こごみ 木芽
御飯 桜強飯蒸 さくらこわめしむし 海老 蕗 ふき
止椀 澄仕立 白魚葛打 東みつ
御飯
止椀
水物 パパイヤ パッションフルーツゼリー掛 メロン 苺 せとか ミント
いつしか日もとっぷり暮れて 御幸の間から眺める美しい夜景
ご贔屓様のお招きや、舞台の打合せや、美味しいものを召上る機会の多い永見先生…
高級な料理しか召上らないのかと思いきや、何でも口にされます。
永見先生曰 いわ く「人間も食物連鎖の中に居て、動物や植物の命をいただいて生きているのですから、アレルギーや病気なら仕方ありませんが、感謝して何でも有難く口に運ぶべきだと考えています。腕利きの職人による高級食材を用いた料理も、家庭料理も、B級グルメも、楽屋弁当も、それぞれに異なる美味しさがあって、自分は、いずれも楽しんで食しています。至高の料理を探求することも大切だと思いますが、だからと言って、食の多様性を否定するのは、豊かな生活を自ら否定するようなものではないでしょうか。」
サスガですね! 真に多様性の意義を理解しておられる。
世界各地で研鑽を積んで来られた方は仰 おっしゃる ことが違いますね ♬
夜に見る池も格別
ライトアップされた美しい夜桜
以前、誰かが「庭は食べられるもんじゃなし」と発言したら、永見先生が珍しく皆の前で反論されました。「冗談言っちゃいけない。庭も食い物ですよ。至高の料理は 五感を全力で稼働させて味わうもんです。」
八勝館の料理や庭などを拝見すると、本当に先生の名言が腑に落ちますねぇ!
期せずして素適な花見が出来たと永見先生が喜んでいらっしゃいました。
名店の誉れ高い八勝館の懐石料理は 言うまでもなく 噂に違わぬ美味しさだそうです ♬
永見先生と 八勝館の女将 杉浦香代子さん(右)
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