服部晋 永見隆幸 再訪 KINN Tailor 金洋服店 [永見隆幸 衣装]
音楽家、著作家、舞台ディレクターの永見隆幸先生が、渋谷の広尾にある「KINN Tailor 金洋服店」に、 服部晋 はっとり すすむ さんを訪ねられました。
永見隆幸先生(右)服部晋さん(左)
服部晋さんは、永見先生の舞台衣装やオーヴァーコートなど、色々なお洋服を仕立ててくださっています。
中でも、永見先生がお持ちの礼服(燕尾服、フロックコート、モーニングコートなど)は、全て服部さんのお仕立です。
服部晋さんは、昭和大帝、上皇陛下、今上陛下、皇族方のお召ものを仕立られる「皇室御用達のテイラー」として知られています。
この日の仮縫 かりぬい は「藍染 あいぞめ の絹」という和服用の珍しい生地を用いた三つ揃 Three-piece suit
服部さんが永見先生のために探してくださったもののようです。
しゃがんだり立ったりなさる動作が素早く、失礼ながら、服部さんが卒寿を超えていらっしゃるとは想像もつかない程の身軽さです。
永見先生お召のネクタイは 現在では手に入らぬ フランスの名門 ドミニク・フランス Dominique France クール・ドゥ・ソワ Coeur de Soie
右上は 寛仁親王殿下から服部さんが賜ったベスト・ドレッサー賞の額
寛仁親王殿下は、服部晋さんの仕立てに全幅の信頼を置いておられました。昭和50年=1975年、殿下がメンズ・ファッション協会ベスト・ドレッサー賞を受けられた時の賞額を「君が貰ったようなもの」と、服部さんに贈られたことは、よく知られています。
服部さんが服を着せる時の所作は、全く無駄が無く、実に美しいのです。
「全くお直しするところがございません。これだけちゃんと体型を維持なさっていらっしゃるのは、大したもんでございますよ。」と、服部さんが激賞。永見先生の舞台人としての面目躍如。
お二人とも本当に仮縫を楽しんでいらっしゃいます。
談笑のうちに進む仮縫
意見交換なさる ご両所
仮縫をしながら釦は何にするかなど細部をドンドン決めて行くお二人
達人同士の遣取 やりとり は驚くことばかりです。
裾の直しもアッという間 実にお若い!
こちらは舞台用燕尾服のブラック系テイル・コート
1836年創業の英国名門 ホーランド&シェリー HOLLAND&SHERRY の、金属の糸を使った特別な生地を用いて服部さんが仕立ててくださいました。
こちらも舞台用燕尾服のシルバー系テイル・コート
これも、1836年創業の英国名門 ホーランド&シェリー HOLLAND&SHERRY の、金属の糸を使った特別な生地を用いて服部さんが仕立ててくださいました。
こちらも舞台用燕尾服のホワイト系テイル・コート
これも、1836年創業の英国名門 ホーランド&シェリー HOLLAND&SHERRY の、金属の糸を使った特別な生地を用いて服部さんが仕立ててくださいました。
新たにまた何かお仕立になるようです!
永見先生お召のジャケットとウェストコート Waistcoat も、1797年創業でスコットランドの名門 ジョンストンズ・オブ・エルガン Johnstons of Elgin の 100% 梳毛 そもう カシミア Worsted Spun Cashmere を用いて 服部さんが仕立ててくださったものです。
応接間
服部さんが仕立られた燕尾服をお召になる 上皇陛下 の御真影
三笠宮崇仁親王 みかさのみや たかひとしんのう 殿下(左)
服部晋さん(右)
寛仁 ともひと 親王殿下(前)
服部晋さん(後列右)
黒川光博さん(後列左:虎屋 社長)
くろすとしゆき さん(後列中:服飾評論家)
KINN Tailor 金洋服店 の 歴史
大正二年=1913年1月創業。平成二十五年=2013年に 創立 100周年を迎えた。
初代店主の服部金生 HATTORI Kaneo は、"TAILOR MAKES GENTLEMAN"「仕立屋こそが紳士をつくる」をモットーに注文主のご要望を限りなく生かし、長期の使用に耐えられるハンドメイドの服作りに専念。その技術を買われて当時の華族方に引立られる。 第16代 徳川家達 当主を筆頭に、徳川家の方々より信頼を得、推薦されて久邇宮家の愛顧を受ける。その後、多くの華族が顧客となり、昭和10年頃から秩父宮家より受注。 昭和25年から、皇太子殿下(上皇陛下)をはじめ、常陸宮家など各皇族方からの注文を受け始め、昭和39年には昭和天皇の御用命をいただく。 一方、洋服組合の活動にも力を注ぎ、市谷の旧洋服会館建設にあたっては、組合の副理事長として従事。職業訓練法の施行により設立された港区職業訓練校では、顧問を務めて資金を寄付した。その寄付金をもとに、最優秀卒業生には記念の時計が贈られ、「服部賞」と名付けられた。
二代目服部晋 HATTORI Susumu は、10代半ばから父 金生に師事して洋服作りを修業。 業界新聞の紙上コンクールで優勝した縁によって港区の職業訓練所の講師を務めた。 「良い服とは、着心地が良く見た目も美しい」という考えを基に服作りについて日々研究を進め、独自の裁断法や仕立技術を開発。 また、昭和43年=1968年頃よりハンディ・キャップを持つ方への服作りにも従事。単に機能面のみを重視するのではなく、精神的にも安心感や満足感を得られる服を目指し、次々と斬新なデザインを考案する。 現在は、仕立業の他に製造工場の技術指導やアパレルメーカー社員のフィッティング指導を行うと共に、私塾を開き後進の育成にも力を注いでいる。
平成15年=2003年、英国羊毛公社(英国政府外郭団体)BRITISH WOOL AWARD 特別賞を受賞。
著書に、服部晋の「洋服の話」(小学館)、「服部晋の製図」(Equality出版)など。
DVDに、服部晋「洋服の作り方」(金洋服店)、服部晋「礼服についてお話しましょう」(金洋服店)、服部晋の「補正ジャケット編」(金洋服店)、服部晋の「補正パンツ編」(金洋服店)、服部晋の「パターン作成ジャケット編」(金洋服店)、服部晋の「パターン作成パンツ編」(金洋服店)、服部晋の「パターン作成ベスト編」(金洋服店)、服部晋の裁断応用法「婦人服を綺麗に作るコツ」(金洋服店)など。
永見隆幸の衣装
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服部晋 KINN Tailor 金洋服店
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2022-04-15 22:31