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永見隆幸 八勝館 再訪 松の間 料亭 懐石 会席 日本料理 和食 [永見隆幸 飲食店]



音楽家、著作家、舞台ディレクター、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー芸術監督の 永見隆幸先生が、日本を代表する懐石料理の老舗料亭の一つ 八勝館 はっしょうかん を 再訪されました。八勝館はミシュラン星付の名店としても知られています。



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永見隆幸先生(左)八勝館 女将 杉浦香代子さん(右)





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八勝館 西門


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黒主山 くろぬしやま の 粽 ちまき

笹の葉で作られた厄病や災難除けの御守だと永見先生が教えてくださいました。天然素材を用いた手作りの御守だそうです。玄関先などに飾ると泥棒や悪事除けになると言い伝えられているのだとか。

永見先生に伺ったところ「黒主山 くろぬしやま」は、毎年七月に京都で催される祇園祭の三十二基ある山鉾 やまぼこ の一つだそうです。謡曲「志賀」に因んで、大伴黒主 おおとも の くろぬし が桜の花を仰ぎ眺めている姿を表しているということです。御神体である大伴黒主の人形は「寛政元年=1789年5月 辻又七郎狛元澄作」の銘を持つのだとか。山に飾る桜の造花は、粽 ちまき と同様、戸口に挿すと悪事が入って来ないと言い伝えられているとのことです。先生は本当に何でもよくご存知で、芸術文化に対する造詣の深さに改めて驚嘆しました。


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玄関前の皐月 さつき


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八勝館は、令和二年=2020年、国の重要文化財に指定されました。料亭建築とその一帯が指定されることは、極めて珍しく、歴史的価値が高いそうです。対象は、次の九棟と土地。

・玄関棟
明治中期の建築。式台、内玄関、玄関の間、応接室。
・松の間
明治中期の建築。
・御幸の間
昭和二十五年=1950年、昭和大帝の行幸に当り、堀口捨己の設計により建てられた。月見台が設けられている。
・新座敷
明治後期の建築。昭和二十八年=1953年、堀口捨己によって増築。紅梅の間、白菊の間、蘭の間、竹の間、松の間と次の間からなる。
・菊の間
明治後期の建築。昭和二十八年=1953年、堀口捨己によって改修。菊の間と次の間、紅葉の間と次の間からなる。
・田舎家
昭和十三年=1938年、滋賀県甲賀地区の古民家を移築。
・正門
明治時代中期の建築。
・西門
明治時代中期の建築。
・中門
明治時代中期の建築。





この日永見先生がお食事を召上ったのは「松の間」

松の間は 国指定重要文化財。明治時代半ばに建てられた材木商時代の代表的な部屋だそうです。一枚板の銘木が多く用いられ、奥行きのある庭の景色を楽しむことが出来るのだとか。

木造 茅葺及び桟瓦葺 北面渡廊下附属 建築面積166.34平方メートル





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松の間から眺める庭園の景色


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松の間から見る「御幸 みゆき の間」の月見台(左手)

御幸 みゆき の間は、戦後の数寄屋建築 第一人者と謳われる一人 堀口捨己 ほりぐち すてみ の設計によるもの。
本間十六畳、次の間十畳、入側十六畳。
完成翌年の昭和二十六年=1951年、日本建築学会賞を受賞。日本の近代建築100選。令和二年=2020年、国の重要文化財に指定。


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松の間 入側の無双窓

無双窓 むそうまど は、無双連子窓 むそうれんじまど の略で、無双戸 むそうど とも呼ばれる窓の一種です。連子 れんじ とは、小幅の縦板と同じ幅で等間隔に打付けた格子のことです。表裏が同じ物を指して「無双」と称することから、この名が付いたと言われます。無双窓は連子を前後に二つ並べて外側を固定し、内側を左右に動かして用います。板を横にスライドさせるだけで開け閉めが可能です。内側を動かすことによって、連子の隙間が重なって閉まったり、隙間が出来たりします。
無双窓は、茶室においては水屋や寄付の土間に見られ、茶席の内部には使われないそうです。それ以外では、換気、採光、通風、眺望などの目的で用いられます。





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松の間の入側


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天井は 杉の一枚板





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残念ながら本日は然るべき会食の御席でしたので料理の撮影を致しておりません。諸般の事情をご賢察の上ご高承くださいますようお願い申し上げます。


画像はありませんが、八勝館の料理が美味しいのは言うまでもなく、永見先生は、いつもの如く堪能されたそうです。





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松の間から観る八勝館の美しい庭の夜景


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ご贔屓様のお招きや舞台の打合せなど 美味しいものを召上る機会の多い永見先生…

高級な料理しか召上らないかと思いきや、意外や意外、何でも口にされます。



永見先生曰 いわ く「人間も食物連鎖の中にいて、動物や植物の命をいただいて生きているのですから、アレルギーや病気でない限り、何でも感謝して有難く口に運ぶべきだと思います。腕利きの職人による高級食材を用いた料理も、家庭料理も、B級グルメも、楽屋弁当も、それぞれに異なる美味しさがあって、自分は、いずれも楽しんで食べています。至高の料理を追求することも大きな楽しみですが、だからと言って、食の多様性を否定するのは、豊かな食生活を自ら否定するようなものではないでしょうか。」



本質的な所で多様性の意義をご理解していらっしゃいます。

世界各地で研鑽を積んで来られた方は 流石に仰 おっしゃ ることが違いますね!





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永見隆幸 八勝館 再訪
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松の間 国指定重要文化財


永見隆幸 八勝館 再訪
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御幸の間 国指定重要文化財


永見隆幸 橘右之吉 坂井智雄 益田大祐 会食
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八勝館 御幸の間 国指定重要文化財


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