宮脇賣扇庵 永見隆幸 再訪 京扇子 老舗 京都 六角富小路 令和四年七月 [永見隆幸 扇子]
音楽家、著作家、舞台ディレクター、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー芸術監督の永見隆幸先生が、京都の六角富小路にある京扇子の老舗「宮脇賣扇庵 みやわき ばいせんあん」を再訪されました。
永見隆幸先生(右)
宮脇賣扇庵 八代目主人 代表取締役 南忠政 みなみ ただまさ 社長(左)
宮脇賣扇庵は、宮内省御用達の名店としても知られています。
京扇子と呼ぶことが出来る品は、京都扇子団扇商工協同組合の組合員が、扇面、扇骨、仕上加工まで国内生産したものだけなのだとか。
宮脇賣扇庵の創業は文政六年=1823年(仁孝天皇 江戸時代 第十一代将軍徳川家斉)。美濃国出身の初代が、近江屋新兵衛の株を買受けて創業しました。以来、現在の場所から殆ど動いていません。蛤御門の変で全焼し、少し西に移りましたが、同じ大黒町にあります。現在の屋号は、書画を嗜み、文人墨客とも深い交流があった三代目新兵衛の時、明治二十年=1887年、日本画家の富岡鉄斎に、賣扇桜という京の銘木に因んで名付けられたそうです。 商標の 美也古扇 みやこせん は 冷泉為紀 れいぜい ためもと の筆によります。
大和屋さん(五世 坂東玉三郎 丈)の贈られた花がありました!
額は富岡鉄斎の書
宮脇賣扇庵の中庭
かはづ
尺五寸の扇面画『橋に柳』を手にする宮脇賣扇庵八代目店主 南忠政さん(左)永見先生(右)
丁度この日は 宮脇賣扇庵の天井画制作120周年特別企画「みやこの扇 林 美木子 展」が開催されていました。
宮脇賣扇庵二階の天井には、明治三十五年=1902年、三代目新兵衛の時に、京都画壇を代表する巨匠四十八画伯よって描かれた扇の絵柄を配 あしら った天井画があります。
宮脇賣扇庵の天井画
・最上段 右より左へ:
一、
上田萬秋『巨匏正嘕』
一見連城『清絶学仙』
都路華香『賽祠送迎』
二、
厳島虹石『柳下翅軽』
羽田月洲『秋錦麗鮮』
山田雙竹『翠色早栄』
三、
榊原文翠『太平楽㘌』
望月玉溪『温蕾解睡』
鈴木松年『驚蝉啼棄』
四、
藤井玉洲『菊露延年』
海外天年『嬉抃傾顛』
奥谷秋石『歳且新鸎』
・二段目 右より左へ:
一、
梅村影山『国色明媚』
国井応陽『巌頭綉額』
中島有章『連穂潤沢』
二、
長谷川玉純『盛夏豔異』
谷口香嶠『綘葩安貞』
木嶋櫻谷『献詠磨研』
三、
巨勢小石『梅子雨妍』
竹内栖鳳『咆哮裂圻』
神坂雪佳『翻濤齚石』
四、
鈴木松僊『彩鳥纏綿』
望月玉泉『春風香羹』
吉谷清聲『報啄朝夕』
・三段目 右より左へ:
一、
前川文嶺『碧竿繰懿』
西村秀岳『氷肌雪珀』
原在泉『神花潔示』
二、
森雄山『晩涼買酔』
山元春挙『飛騰升天』
浅江柳喬『窓外娟煽』
三、
河辺華挙『国色明媚』
菊池芳文『秀蕚陳瑛』
浅田霍文『柿実丹壁』
四、
田能村直入『霊茎肥堅』
田中一華『邦歌六客』
竹川友広『竹革整備』
・四段目 右より左へ
一、
久保田桃水『万福集萃』
内海吉堂『遊鯉飽餌』
川北霞峰『棘鬣濃赤』
二、
小沢文隆『霞綺雲瑛』
土佐光武『嘉葵呈瑞』
富岡鉄斎『幽谷美生』
三、
三宅呉暁『芳草喜晴』
橋本菱華『旭日慶鳴』
今尾景年『月前疾駃』
四、
森春岳『霜葉彤圻』
藤嶋清連『紅白雙瓊』
森川曽文『淺渚盤旋』
右から、永見先生、林美木子さん、宮脇賣扇庵八代目店主の南忠政さん。
林美木子 はやし みきこ
有職 ゆうそく 彩色 さいしき 絵師
1966年 京都生れ(昭和四十一年)
1986年 京都芸術短期大学日本画コース卒業(昭和六十一年)
1994年 初個展(平成六年)
爾来 じらい 数多 あまた の展覧会に出品
2012年『王朝のかたち』文:猪熊兼樹/作品:林美木子(淡交社)刊行(平成二十四年)
2018年「ブルガリ・アウローラ・アワード BVLGARI AVRORA AWARDS 2018」受賞(平成三十年)
林美木子作品『菊置上有職扇』扇骨:本煤竹
この作品『葵祭図』について作家の林美木子さんに質問される永見先生
左から、永見先生、有職 ゆうそく 彩色 さいしき 絵師の林美木子さん、宮脇賣扇庵八代目店主の南忠政さん。
山姥扇(林美木子)
宮脇賣扇庵八代目店主の南忠政さんと熱心に話をされる永見先生(左)
天井画扇面散し 桐扇箱 小(林美木子)
御所張子 蹴鞠(林美木子)
梶の葉扇面盆(林美木子)
菊置上蛤香合(林美木子)
すやり霞扇面盆(林美木子)
扇子について熱く語り合う宮脇賣扇庵八代目店主の南忠政さんと永見先生
宮脇賣扇庵 八代目主人 代表取締役 南忠政 みなみ ただまさ 社長
永見隆幸
NAGAMI Takayuki
音楽家/著作家/舞台ディレクター
20代から30代の殆どを欧米で過ごし、国際的な実力派アーティストとして活躍。クラシック、現代音楽、ジャズを中心に数々のオーケストラと共演する。
ヘンデルなどのバロック・オペラや、モーツァルトの『魔笛』タミーノ、『コジ・ファン・トゥッテ』フェランド、『後宮からの誘拐』デルモンテや、ヴェーバー『魔弾の射手』マックスなどの独墺系オペラをはじめ、ビゼー『カルメン』ホセ、ヴェルディ『椿姫』アルフレード、プッチーニ『ラ・ボエーム』ロドルフォほか、オペラやオペレッタの主演多数。
ミュージカルでも、『ガイズ&ドールズ』ネイサン、『ラ・マンチャの男』ドン・キホーテ、『アニーよ銃をとれ オリジナル版』フランク、『キス・ミー・ケイト』フレッドなど数多くの主演を務め、『キャバレー』MCや『アニー』ウォーバックスなど、ユニークな役も演じている。
ヴェルヴェット・ヴォイスのマエストロと称され、トリノ王立歌劇場などに出演する。数多くのコンサートでソリストを務め、指揮者や指導者としても定評がある。
日本では、文化庁芸術祭主催公演やNHKクラシック・スタジオなどに出演。
音楽家のデューマス博士が「アメリカ大学時代から彼はずっとスターだった」と語るように、BHSア・カペラ世界チャンピオン "Crossroads" との共演をはじめ、常に脚光を浴びている。
メリー・アーティスツ・カンパニーにおいて、全公演の芸術監督と、『ザ・ヴォイス Frank Sinatra』フランク・シナトラ役、『ラプソディーdeパパ』ジョージ・ガーシュウィン(ガーション)役、『ベリー・メリー・クリスマス』アーヴィング・バーリン役、『ザ☆ブロードウェイ』バーディ・ウォリントン役、『BOBBY』ボビー・ダーリン役ほか、多くの主役を務めた。
ジャズでは、スタンダードの歌唱が心に残ると言われ、ビッグ・バンドと渡り合う圧倒的な存在感や抜群の表現力が高い評価を得ている。
メリー・アーティスツ・ジャズ・オーケストラ MAJO のリード・ヴォーカリスト Lead Vocalist。CD『My Blue Heaven』『Joyful Christmas』などをリリース。現在、新録音進行中。
東海地方においても活躍。名古屋市芸術創造センター開館30周年記念公演『Mr.ブロードウェイ』で主演のジョージ・M・コーハン役、名古屋市民芸術祭主催公演『マイ・ブルー・ヘヴン』では指揮者のみならず上等兵の英霊とジャズ・シンガーの二役を務め、絶賛された。毎週土曜日15:55放送のラジオ番組 FM AICHI 80.7「サウンド・ステップス」のレギュラー・ゲストとしても知られる。
天才肌で芸術家気質の行動人、論理的かつ哲学的な思惟の人、という二つの面を併せ持つと文芸評論家の清水信に評された。芸術評論家の馬場駿吉は、「永見隆幸は多面体、その核心には強い自由の希求がある。」と述べている。芸術家として様々な顔を持ちながら、話題性や知名度に関心を示さず、謎に包まれたアーティストして知られる。
美術にも造詣が深く、「目利き めきき」や「見巧者 みごうしゃ」と呼ばれている。
著書に、『銀の光輝-しろがねのこうき』(NG出版)など。
現在、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー Artistic Director、東京二期会 会員、ほか。
(プロフィール作成:ザ・ディライトフル・カンパニー)
永見隆幸 宮脇賣扇庵 訪問
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京扇子 老舗 京都 六角富小路
永見隆幸の最新プロフィールはコチラ
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This is Takayuki NAGAMI
メリー・アーティスツ・カンパニー
オフィシャル・ウェブサイト
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Merry Artists Company official website
永見隆幸 オフィシャル・ウェブサイト
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NAGAMI Takayuki official website
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