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永見隆幸 大黒屋 江戸木箸 訪問 江戸木箸専門店 [永見隆幸 箸]



音楽家、著作家、舞台ディレクターの永見隆幸先生が、東京の墨田区東向島にある江戸木箸の専門店 大黒屋 を訪問されました。



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永見隆幸先生(左)大黒屋店主 竹田勝彦さん(右)





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大黒屋工房の看板

技一筋江戸木箸 大黒屋


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江戸木箸は、大正初期より作り始められ、約百年の歴史があるそうです。
黒檀や紫檀や鉄木など、厳選された銘木を素材として、木そのものの良さを生かした箸です。
機能性と意匠を追及、摘み易く、握りの良い、手仕上げされたもの。
手の感覚は、人それぞれに異なるため、長さや太さや重さなど、自分の手に合った箸を幅広く選ぶことのできる処に、江戸木箸の奥深い魅力が隠されているのだとか。
江戸木箸は、大黒屋主人の竹田勝彦さんが、平成11年=1999年に命名、商標登録されました。





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大黒屋の玄関

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しっかり新型コロナ感染対策を実行していらっしゃいます!
撮影の時だけマスクを外していただきました。


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店内の至る所に見られる竹田さんの思いが込められたメッセージ

ぬくもりのある木箸でおいしいものを味わってもらいたい
毎日そう思ってひとつひとつ心をこめて作っています
こんなお箸使ってみて下さい

江戸木箸





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竹田勝彦
TAKEDA Katsuhiko

昭和17年=1942年、東京都台東区鳥越生れ。昭和六十年=1985年、墨田区にて大黒屋を設立。平成十八年=2006年に墨田区マイスター、平成十九年=2007年に東京都マイスターに認定される。
祖父が大工、父が桐下駄職人と、木に縁のある家庭で育つ。昭和三十九年=1964年、食器問屋に就職し、営業に携わる。そこで箸についての様々な疑問が生じ、20年勤めた後に独立して箸問屋を始める。当初は自分の頭に描いた箸を職人に依頼していたが、満足するものが得られず、自ら箸職人の道に入る事を決心し、現在に至る。


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江戸木箸

食べると云う命の根源を運ぶ大切な道具であるのに、その人に合った箸と云うものがなかった。
人によって手の形も指の長さも違う試行錯誤の末に生まれた五角、七角形の箸、奇数の角度は偶数の角度にくらべて非常に難しい。
江戸木箸はすべて目と手の感触と職人の感性で作り出す。
機能性とはその人の手に持って初めてわかるもの。
大黒屋の作る箸は道具としての機能性を追求した、もの作りのこだわりと云う思いを江戸木箸と命名しました。

商標登録 江戸木箸 大黒屋





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江戸木箸は喰先一寸が命とおっしゃる竹田さん。


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如何に喰先が大切かを熱く語っていらっしゃいました。


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竹田さんが指物師に依頼して出来たばかりの竹筒箸箱

様子がよいと永見先生も興味津々


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箸について「希少材 極上 別上など こだわりの箸コーナー」と「プロ用 特注の箸コーナー」で真剣に語り合う永見先生と竹田さん


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竹田さんお手製の絵葉書を頂戴しました。





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箸は、食と人を箸渡しして、命の箸渡しをする大切な道具だと竹田さんはおっしゃいます。

箸は毎日使う自分専用の道具。人によって、指の長さや太さ、手の厚み、手の癖などは様々なのに、我々は、自分自身の手に合うか、使い易いか、口にした時の感触はよいのか、よく考えず、安直に決めているのかも知れません。

竹田さんは、そんな重要な箸だからこそ、手に馴染み、使い易く、口にしっくりくる、自分だけのこだわりの一膳を選んでいただきたいと強く願っていらっしゃいます。

摘む、解 ほぐ す、切る、混ぜる、包む、運ぶ、箸は実に多くの機能を果します。細かい魚の骨を取り除いたり、柔らかい豆腐を摘み上げたり、そういう繊細な作業をやってのける道具だから、見た目だけでは判らず、手に触れてこそ本当に自分に合った箸を選ぶことができる。それが竹田さんの信念です。

江戸木箸は道具という観点から作られ、四角、五角、六角、七角、八角、丸形、小判、変形と、多種多様。自分の手に合った「これぞ」というものを選んでいただけると自負していらっしゃるのでしょう。

美味しい物をより美味しく召上ることのできる温もりある江戸木箸で食事を味わっていただきたい。そう念じつつ、竹田さんは、毎日、一膳一膳、心を込めて箸を作っていらっしゃるそうです。





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永見隆幸
NAGAMI Takayuki

音楽家 著作家 舞台ディレクター

20歳代はアメリカに住み、30歳代の殆どを欧米で過ごし、国際的な実力派アーティストとして活躍。クラシック、現代音楽、ジャズを中心に数々のオーケストラと共演する。

モーツァルトなどの独墺系オペラをはじめ、ビゼー『カルメン』ホセ、ヴェルディ『椿姫』アルフレード、プッチーニ『ラ・ボエーム』ロドルフォほか、オペラやオペレッタの主演多数。
ミュージカルでも、『ガイズ&ドールズ』ネイサン、『ラ・マンチャの男』ドン・キホーテ、『アニーよ銃をとれ オリジナル版』フランク、『キス・ミー・ケイト』フレッドなど数多くの主演を務め、『キャバレー』MCや『アニー』ウォーバックスなど、ユニークな役も演じている。

数多くのコンサートでソリストを務め、指揮者や指導者としても定評がある。
日本では、文化庁芸術祭主催公演やNHKクラシック・スタジオなどに出演。

音楽家のデューマス博士が「アメリカ大学時代から彼はずっとスターだった」と語るように、BHSア・カペラ世界チャンピオン "Crossroads" との共演やトリノ王立歌劇場への出演など、脚光を浴びている。

メリー・アーティスツ・カンパニーにおいて、全公演の芸術監督と、『ザ・ヴォイス Frank Sinatra』フランク・シナトラ役、『ラプソディーdeパパ』ジョージ・ガーシュウィン(ガーション)役、『ベリー・メリー・クリスマス』アーヴィング・バーリン役、『BOBBY』ボビー・ダーリン役ほか、多くの主役を務めた。

ジャズでは、スタンダードの歌唱が心に残ると言われ、ビッグ・バンドと渡り合う圧倒的な存在感、美しいヴェルヴェット・ヴォイス、抜群の表現力が、高い評価を得ている。
メリー・アーティスツ・ジャズ・オーケストラのリード・ヴォーカル。CD『My Blue Heaven』『Joyful Christmas』などをリリース。

東海地方においても活躍。名古屋市芸術創造センター開館30周年記念公演『Mr.ブロードウェイ』で主演のジョージ・M・コーハン役、名古屋市民芸術祭主催公演『マイ・ブルー・ヘヴン』では指揮者のみならず上等兵の英霊とジャズ・シンガーの二役を務め、絶賛された。毎週土曜日15:55放送のラジオ番組 FM AICHI 80.7「サウンド・ステップス」のレギュラー・ゲストとしても知られる。

天才肌で芸術家気質の行動人、論理的かつ哲学的な思惟の人、という二つの面を併せ持つと文芸評論家の清水信に評された。芸術評論家の馬場駿吉は、「永見隆幸は多面体、その核心には強い自由の希求がある。」と述べている。芸術家として様々な顔を持ちながら、話題性や知名度に関心を示さず、謎に包まれたアーティストして知られる。
著書に、『銀の光輝-しろがねのこうき』(NG出版)など。

現在、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー Artistic Director、東京二期会 会員、ほか。


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置物の陶犬と目が合う永見先生





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ユニバーサル・クラフト・ジャパンの選定作品になった「ずんぐり箸」を取出す竹田さん

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手に力の入り難い方やお年寄りにも使い易いと大評判の「ずんぐり箸」

余りの使い易さに永見先生も吃驚 びっくり


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大黒屋では、二百種類以上の箸を揃え、各コーナーに陳列しています。


・希少材や極上や別上など こだわりの箸

極上別上作りとは、五角形や八角形などの面のある箸を先端まで削り仕上げる箸のこと。箸先まで削ることで、丸く仕上げた箸よりも食物を掴み易くなります。作るのが技術的に非常に難しい箸なのだとか。青黒檀、紅木紫檀、スネーク・ウッドなどの希少銘木でも作られているそうです。


・用途箸 専用箸

納豆箸、豆腐箸、うどん箸、ラーメン箸、蕎麦箸、お鮨箸、卵かけご飯箸、餃子箸、お好み焼箸、ずんぐり箸、滑らない「楽ちん吸い付き箸」など、様々な箸が揃っています。もちろん菜箸や盛付箸なども。


・プロ用 特注の箸

プロの方が料理を盛付けるのに考案された箸です。長目に作り、先端を極力細く仕上げてあります。材に貴重な青黒檀などを用いているため、箸の重さやしなり具合が抜群で使い勝手もよく、高級感に溢れています。


・子供用木箸

・各種箸箱箸袋

・銘木箸置

・銘木耳掻

ほか





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耳掻や箸置などの品揃えも充実

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東京スカイツリーの高さ634mに因んで、頭部が六角形、持ち手が三角形、喰い先が四角形と、それぞれの部分の角数を変えた箸「武蔵箸」も話題を呼びました。技術的にも作るのが大変難しい箸だそうですが、握る部分が三角形なので安定感が抜群。喰先も、より食材が摘み易いように角のある四角形に削られています。頭部は、手に当る部分を柔らかく感じられるよう、六角形に仕上げたそうです。


そのほか、箸置き不要の「箸先浮き上がり箸」、横綱白鵬関が使っている「横綱箸」、七五削り箸、五角変則削り箸、大黒削り箸等々、ユニークな箸が所狭しと並んでいます。





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永見先生の視線の先にあるのは…





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江戸木箸の出来るまで


一、板割 いたわり
充分に乾燥させた材をテーパーの付いた板状に製材します。

二、小割 こわり
板割を棒状に製材します。

三、寸法決 すんぽうぎめ

四、胴張付 どうばりつけ
四角形の棒から研磨機で大まかに色々な形を作り、鉋 かんな で形を整えます。

五、裾丸目 すそまるめ

六、喰先付 くいさきつけ
江戸木箸は、喰先一寸=3cm が箸の心臓部です。先を細く仕上げるために鉋 かんな で箸の形を整えます。

七、柄掛 がらかけ
箸の長さと同じ位の幅の、ゴム製帯の輪の中に、隙間なく二百五十膳の箸を両側から挿します。
これを、ガラと呼ばれる機械に、川砂と研磨剤と共に入れます。川砂が零れぬように初めだけ水を垂らしてから、途中一度くらい砂を足し、四~五時間回転させます。
箸同士が擦れて表面が滑らかになるという次第で、ガラを掛けた後は天日で一日乾かします。

八、目止 めどめ

九、下磨 したみがき

十、仕上 しあげ
木の風合いを生かすため、削り出した後、鉋 かんな で箸の形を整えます。

十一、完成 帯掛 おびかけ





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左から:
東京マイスター認定証
The Wonder 500[トレードマーク] 認定書
すみだモダン 2010 認証書
すみだマイスター認定証





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永見先生に何処で箸を買い求めたらよいか伺いました。


自分専用の箸をとことん追求したいのであれば、東京なら大黒屋江戸木箸、京都なら京都お箸工房。
老舗の歴史と伝統の凄さに触れたいのであれば、東京なら箸勝本店、京都なら御箸司 市原平兵衞商店。
漆芸中島、愛媛新居浜の加藤家具、WOODEN ARTの銘木箸も、よいと思います。
あとは、お好みと予算次第ですね。


そう、おっしゃっていました。





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永見隆幸 箸勝本店 訪問
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Japanese chopsticks specialty shop
Hashikatsu Honten


永見隆幸 御箸司 市原平兵衞商店 訪問
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Japanese chopsticks specialty shop
Ichihara Heibei Shoten


永見隆幸の最新プロフィールはコチラ!
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This is Takayuki NAGAMI


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