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永見隆幸 設楽知昭 退任記念 個展 訪問 愛知県立芸術大学サテライトギャラリー [永見隆幸 美術 工芸]



永見隆幸先生(音楽家 著作家 舞台ディレクター)が、愛知県立芸術大学のサテライトギャラリ―で開催されている設楽知昭さん(画家 愛知県立芸術大学教授)の退任記念展を初日に訪問されました。


設楽さんは、永見隆幸&メリー・アーティスツ・カンパニー『サラ~ベル・エポックを生きた華』で舞台美術に携わっていただき、メリー・アーティスツ・カンパニーの舞台作品を多数ご覧くださっている、我々ディライトフル・グループに縁の深い芸術家です。





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永見隆幸先生(左)設楽知昭さん(右)





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誠に恐れ入りますが 「動画、写真、画像、ロゴ等の転載は厳禁」ですので ご了承ください。
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展覧会場に入られるなり作品に突進する永見先生


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食い入るように作品をご覧になる永見先生





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《名前の無い絵の人》2020年 1303×970㎜





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《アンドロギュノスの緑の蛇 風船売り 黄色い山 紫色の歌謡い》2020年 1303×970㎜





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《観音と猿人》2019年 1303×970㎜





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左《アイロンとシャツ》2019年 1303×970㎜

右《転ンダラ起キマス お寺ニモ行キマシタ》2020年 970×1303㎜





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《眠ッテ目ガ覚メテ体ガ戻ッテ行クトキ再ビ私ノ体二戻ッテ来ル》2020年 727×910㎜





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《赤イ髪ノ小サナ車 美人ノ湖 旅行バス》2019年 1303×970㎜


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設楽知昭さん登場、永見先生に、コートをお預かりしましょうかと声をかけてくださいました。

永見先生一旦休憩





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設楽知昭
SHITARA Tomoaki


画家、愛知県立芸術大学教授。北海道生れ。

東京芸術大学、沖縄県立芸術大学、西安造形大学、名古屋芸術大学、名古屋造形芸術大学ほかで、非常勤講師や特別講師などを歴任。愛知県立芸術大学元美術学部長兼美術研究科長。

白土舎、不忍画廊、STANDING PINEなどで、個展やグループ展を数多く開催している。

[主な受賞歴]
名古屋市芸術創造賞受賞 平成7年=1995年
石田財団芸術奨励賞受賞 平成8年=1996年
 など

[主なパブリックコレクション]
愛知県美術館
名古屋市美術館
豊田市美術館
徳島県立近代美術館
 ほか





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愛知県立芸術大学美術学部同窓会ご一同様より胡蝶蘭





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ごあいさつ


この度、設楽知昭教授の退任を記念して、愛知県立芸術大学サテライトギャラリ―SA・KURAにおいて、展覧会を開催する運びとなりました。
設楽先生は、絵画表現の本質を追求し、見る人に感情を想起させる繊細な仕掛けを含んだ独特な没入感を与える作品を描いてきた作家です。
是非とも、本展覧会において先生の奥深い表現とその特徴的な絵画空間をあらためて体験していただきたく存じます。

愛知県立芸術大
学美術学部長 倉地比沙̪支



設楽知昭退任記念展に向けて


設楽知昭教授は、愛知を代表する画家のひとりです。絵を描くことに真摯に向きあいユニークな創作を続け、近年では、現実物(ピアニカや包丁、視力検査表など)を支持体として描いた作品を発表するなど、その創作は多様です。

「退任展」というと、教員が自分の任期を勤めあげた集大成とも言えるものです。そこに込める思いはそれぞれですが、本展覧会のDMには、「近作を展示します。(シタラ)」と一言のみ。画家シタラトモアキとしての姿勢が、この一言に込めらているという印象を受けます。
シタラ作品の特徴のひとつとして、独創的で難解なタイトルやことばがあげられます。今回の参考にさせていただいた秋庭史典著『絵の幸福ーシタラトモアキ論』のなかで画家シタラは、タイトルはつけたほうがいいと述べ、「人」の代替として「絵」が作られ、「人」の代替として「絵」には名前がつくのだと言います。一方でタイトルによって意味づけするようなものでもなく、少しそっけないくらいがいいとも話しています。退任という本人にとっても大きく環境の変わる時期を迎えるにあたっても、絵画を世界と自らとの間に据え、これからも変わることなく、その距離を図りながら向きあおうとする画家としての姿勢が、この短いことばから読み取れるとは言い過ぎでしょうか。

また、教員として後進の育成にも熱心に取り組みました。学生との関わり方については、先生から何かを教わったというより、自分も絵描きになれるかもしれないといった幻想をもたせてもらったという自身の学生生活が軸になっていると思われます。一画家である自分の姿を見せること。本展覧会と同時開催される「絵の回路ー設楽研究室修了生と在学生」や、前掲の秋庭氏の著書にも学生との対話がおさめられており、外からは見ることのできない先生としての一面を垣間見ることができるはずです。

「画家」であり「先生」。呼び名は「せんせい」だけれども、「せんせい」も画家の一要素と考えるならばすべてが「画家」なのか。あらゆる要素がいかにして結実し、いまの作品にあらわれているのか、会場で触れてみたいと思います。

愛知県立芸術大学芸術資料館
学芸員 川上真由子





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長い間ずっと同じ所に佇んでおられたかと思うと、熊の如く歩き回られ、絵の一点を凝視されていると思いきや、虚空を睨んでいらっしゃる。楽屋にいらっしゃる時の永見先生と同じご様子にお見受けします。きっと物凄く集中していらっしゃるのでしょう。





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この作品は、中央近くのカンヴァスが切裂かれているのですが、永見先生は、「どうも最初から意図して切裂いたのではなくて、後から切ってテンペラが塗られたのだと思う。」とおっしゃってみえました。設楽さん曰 いわ く、「色気のある美しい女性が上手く描け過ぎたので、詰まらなくなって、そうしました。」
何と、永見先生のおっしゃる通りだったので、驚きを隠せませんでした。

永見先生も、予定調和的な事や完璧な整合性を避ける方なので、そういう面で設楽さんと相通じる所があるのでしょうか。


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思い切って、美術品の値段の事について、永見先生に質問してみました。

お答えは、「申し訳ありませんが、美術品の市場価格には、全く興味がありません。」でした…





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この絵も、右下の部分に蟷螂が描いてあったそうですが、余りに当り前なので詰まらなくなり、切裂いて違う物を描かれたそうです。

言うまでもなく、永見先生は、それが何たるかを理解されていました。私にも感じるものはあるのですが、きちんとそれが解ったかと問われれば、心許ないと言うしかありません。

感じるものさえあればいいんですよと永見先生は慰めてくださいましたが…


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美術がお好きな「玄人筋」と呼ばれる方々が、永見先生こそ「目利き」、本物の「見巧者 みごうしゃ」とおっしゃいます。





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汲めども尽きぬとは、まさに、このお二方の美術談義を指して言うべき表現なのでしょう。





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30号が一点と60号が十点、全て2019年と2020年、即ち令和になってから描かれた大作がズラリ勢揃い。圧巻です。

永見先生が、「作品そのものは静謐かつ繊細でありながら、展覧会がこれだけ迫力満点でエネルギッシュなのは驚異的。素晴らしい個展です。」と、激賞!





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《アンドロギュノスの緑の蛇 風船売り 黄色い山 紫色の歌謡い》の前で

永見先生が、「三つの風船の下の所がスコーンと抜けているのがとてもよい。凡庸な画家なら、そこに何か描き加えたくなるところでしょうが、敢えて何も描いていないので、風船が下から飛んで来たような雰囲気を醸し出していますし、浮遊感のリアリティがあります。」とおっしゃると、設楽さんが、「流石ぁ!」と、嬉しそうにお応えになっていらしたのが、強く印象に残りました。


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左から、設楽知昭さん、永見隆幸先生、ギャラリストの荒井裕史さん。





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永見隆幸
NAGAMI Takayuki


音楽家 著作家 舞台ディレクター

20歳代はアメリカに住み、30歳代の殆どを欧米で過ごし、国際的な実力派アーティストとして活躍。クラシック、現代音楽、ジャズを中心に数々のオーケストラと共演する。

モーツァルトなどの独墺系オペラをはじめ、ビゼー『カルメン』ホセ、ヴェルディ『椿姫』アルフレード、プッチーニ『ラ・ボエーム』ロドルフォほか、オペラやオペレッタの主演多数。
ミュージカルでも、『ガイズ&ドールズ』ネイサン、『ラ・マンチャの男』ドン・キホーテ、『アニーよ銃をとれ オリジナル版』フランク、『キス・ミー・ケイト』フレッドなど数多くの主演を務め、『キャバレー』MCや『アニー』ウォーバックスなど、ユニークな役も演じている。

数多くのコンサートでソリストを務め、指揮者や指導者としても定評がある。
日本では、文化庁芸術祭主催公演やNHKクラシック・スタジオなどに出演。

音楽家のデューマス博士が「アメリカ大学時代から彼はずっとスターだった」と語るように、BHSア・カペラ世界チャンピオン "Crossroads" との共演やトリノ王立歌劇場への出演など、脚光を浴びている。

メリー・アーティスツ・カンパニーにおいて、全公演の芸術監督と、『ザ・ヴォイス Frank Sinatra』フランク・シナトラ役、『ラプソディーdeパパ』ジョージ・ガーシュウィン(ガーション)役、『ベリー・メリー・クリスマス』アーヴィング・バーリン役、『BOBBY』ボビー・ダーリン役ほか、多くの主役を務めた。

ジャズでは、スタンダードの歌唱が心に残ると言われ、ビッグ・バンドと渡り合う圧倒的な存在感、美しいヴェルヴェット・ヴォイス、抜群の表現力が、高い評価を得ている。
メリー・アーティスツ・ジャズ・オーケストラのリード・ヴォーカル。CD『My Blue Heaven』『Joyful Christmas』などをリリース。

東海地方においても活躍。名古屋市芸術創造センター開館30周年記念公演『Mr.ブロードウェイ』で主演のジョージ・M・コーハン役、名古屋市民芸術祭主催公演『マイ・ブルー・ヘヴン』では指揮者のみならず上等兵の英霊とジャズ・シンガーの二役を務め、絶賛された。毎週土曜日15:55放送のラジオ番組 FM AICHI 80.7「サウンド・ステップス」のレギュラー・ゲストとしても知られる。

天才肌で芸術家気質の行動人、論理的かつ哲学的な思惟の人、という二つの面を併せ持つと文芸評論家の清水信に評された。芸術評論家の馬場駿吉は、「永見隆幸は多面体、その核心には強い自由の希求がある。」と述べている。芸術家として様々な顔を持ちながら、話題性や知名度に関心を示さず、謎に包まれたアーティストして知られる。
著書に、『銀の光輝-しろがねのこうき』(NG出版)など。

現在、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー Artistic Director、東京二期会 会員、ほか。





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設楽知昭氏 御逝去
 ↓
https://merry-3.blog.ss-blog.jp/2021-07-28
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We extend our sincerest condolences on the passing away of Mr. Tomoaki SHITARA


設楽知昭 退任記念 個展
 ↓
https://merry-3.blog.ss-blog.jp/2020-10-10
 ↑
T.Shitara special solo exhibition


設楽知昭個展 絵の幸福
 ↓
https://merry-3.blog.ss-blog.jp/2020-10-04
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T.Shitara solo exhibition in Tokyo


設楽知昭 愛知県芸大 退任記念展
 ↓
https://merry-3.blog.ss-blog.jp/2020-09-20
 ↑
T.Shitara special solo exhibition


永見隆幸&設楽知昭 令和初対談
 ↓
https://merry-3.blog.ss-blog.jp/2019-07-11
 ↑
T.Nagami & T.Shitara
the first meeting in Reisei era


設楽知昭 平成の掉尾を飾る新作発表
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https://merry-3.blog.so-net.ne.jp/2019-04-07-1
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T.Shitara new works 2019 April


永見隆幸&設楽知昭 対談 at atelier
 ↓
https://merry-3.blog.so-net.ne.jp/2019-03-13-1
 ↑
T.Nagami & T.Shitara meeting 2019 Mar.


永見隆幸&設楽知昭 対談 at メリスタ
 ↓
https://merry-3.blog.so-net.ne.jp/2019-01-14-2
 ↑
T.Nagami & T.Shitara meeting 2019 Jan.


設楽知昭 MAC『サラ』舞台美術
 ↓
https://merry2.blog.so-net.ne.jp/2016-10-05
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T.Shitara MAC "Sarah" scenography


舞台美術に設楽知昭氏の起用内定!
 ↓
https://merry2.blog.so-net.ne.jp/2012-12-30
 ↑
Tomoaki Shitara MAC scenography


永見隆幸の最新プロフィールはコチラ ♪
 ↓
http://merry-uta.blog.so-net.ne.jp/2016-12-11
 ↑
This is Takayuki NAGAMI!


永見隆幸オフィシャル・ウェブサイト ♬
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http://www.nagamitakayuki.com/
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NAGAMI Takayuki official website ♬


メリー・アーティスツ・カンパニー
オフィシャル・ウェブサイト ♬
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http://www.merry-artists-company.com/
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Merry Artists Company official website ♬


ディライトフル・グループ HP
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Delightful Group HP


ザ・ディライトフル・カンパニー社長ご挨拶
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TDC president greetings


メリーのブログ管理人ご挨拶
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MAC Website Manager

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