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永見隆幸 竹口三正堂 印章専門店 訪問 新富 [永見隆幸 印章]



音楽家、著作家、舞台ディレクターの永見隆幸先生が、東京の新富にある印章の専門店 竹口三正堂 を訪問されました。



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竹口三正堂 店主で一級印章彫刻技能士の竹口雅樹さん(左)永見隆幸先生(右)





竹口三正堂は、宮内庁御用達。美容家の佐伯チズ「美肌茶房」WEBマガジン「和美人なら知っておきたい手仕事の技」特集で紹介され、テレビ東京「YOUは何しに日本へ?」においてもハンコ王子ことロマ君 Romain Toniolo が竹口三正堂で印章を作って話題になりましたから、ご存知の方も多いのでは。





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昭和拓殖(上)御蔵島柘植(左)白檀(右)などの印材





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永見隆幸先生に竹口三正堂について伺いました。


スタッフ:
宮内庁御用達は制度として既に存在していないと伺っていますが、竹口三正堂は宮内庁御用達なのですか。

永見先生:
宮内庁御用達の始まりは、明治二十四年=1891年、宮内省が事業者の選定と審査を行って皇室への納入を許可しました。その基準は、五年以上に亘 わた って宮内省に納入を続けている業者である事など、極めて厳正なものです。許可業者には「宮内省御用達」の商標と皇居への通行証が与えられたそうです。しかし、昭和二十九年=1954年に制度が廃止されたので、現在では「宮内庁御用達」という文言は、歴史的事実として表示する場合か今も納入実績がある場合などを除いて使う事が出来ません。
竹口三正堂や金洋服店や箸勝本店は、現在も納入の実態があるので、宮内庁御用達の表示は、問題が無いのです。


スタッフ:
皇室献上という文言を耳にしたことがありますが、御用達と献上の違いを教えてくださいますか。

永見先生:
宮内庁御用達にも二つの種類があり、宮内庁の予算で買上げる「納入」と業者から無料で提供する「献上」に分れます。「納入」された物品の多くが実際に使われます。しかし、皇室祝賀行事などで「献上」される物の多くは、返品されてしまうのです。しかも献上は、誰でも出来る訳ではありません。品質に関しては言うまでもなく、幾多の厳正な審査を経て献上が許可されるのです。献上と謳 うた ってあっても、必ずしも皇室が受取ってくださったとは限らないので、注意が必要ですね。献上しただけで恰 あたか も納入したかのように自称する業者もいるそうですから、こちらも要注意。
もちろん竹口三正堂や金洋服店や箸勝本店は、正式に納入されていますので、立派な宮内庁御用達です。


スタッフ:
竹口三正堂から宮内庁に納入された物をご覧になったことがありますか。

永見先生:
直接それを拝見する事は、叶いません。しかし、太上天皇陛下、即ち上皇陛下の璽の印影を拝見したことがあります。装飾は全く無いのですが、品位と風格のある、それは立派な印鑑でした。
皇室の方々がご利用あそばされる銅版刷の名刺を拝見したこともあります。こちらも装飾などが一切なく、美しい筆記体の英語のみで書かれており、簡素ながらも見事なカードでした。小さな封筒に入れて差上げるのだそうです。そのほかにも、それに類するものは、色々見せていただいています。





ついでと言っては何ですが、ハンコの廃止運動について永見先生に伺いましたら、次のようにお答えくださいました。


時代の波には逆らえないし、業務の効率化は待った無しでしょう。デジタル化とペーパーレスは否応なく進んで行くと思います。ただ、印章そのものは、なくならないのではないでしょうか。感情的な議論はいただけません。印鑑は美しいものです。組織が抱える押印システムのマイナス面には改革のメスが入るでしょうが、印章自体の持つ文化的かつ芸術的価値は、時代に沿って形を変えつつ、確実に継承されて行くものと考えます。





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宮内庁御用達の納入と献上の違いなど、生れて初めて聞く事ばかり。またまた、たいへん勉強になりました。

それにしても、芸術文化の全般に通暁していらっしゃる永見先生とは言え、まさか印章までとは。

印鑑の書体にしても、印章の材料にしても、印章の歴史にしても、実にお詳しい。次の機会に掘り下げて、是非また新しい記事にしたいと思います。





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