新宮州三 新作発表 令和元年十月 永見隆幸 訪問 [永見隆幸 美術 工芸]
永見隆幸先生と交友のある木工作家の新宮州三さんが、東京は港区の西麻布で新作を発表されました。
新宮州三さん(右)永見隆幸先生(左)Photo:広瀬一郎
永見先生(左)と 新宮州三さん(右)Photo:広瀬一郎
新宮州三 略歴
神戸出身。石川県立輪島漆芸技術研究所に入るが、平成11年=1999年、宇治に移って村山明に師事。平成17年=2005年に独立、京都市右京区京北町に工房を構える。
鑿 のみ や 鉋 かんな を用いて形を削りだして行く、手間暇のかかる刳物 くりもの を得意とし、その素晴らしさで知られる。轆轤 ろくろ を用いる挽物 ひきもの にも長けている。
木地作りから漆の仕上げに至るまで、一貫して独りで制作を行う。
制作範囲は、盆、折敷、椀、木皿、木鉢、花器、重箱、茶入、茶托、造形作品など、器は無論のこと、芸術的なオブジェに及ぶ。
北は北海道から南は九州まで、全国各地で個展やグループ展を開催している。
Photo:広瀬一郎
Photo:広瀬一郎
永見先生に新宮州三さんについて伺いました。
新宮さんが工房を構える京都の京北と言うと、先ず思い浮かぶのが北山丸太。自分が敬愛してやまない大棟梁の平田雅哉が愛用していた木材です。平田棟梁が使っていたような良質の北山丸太はもう採れなくなったと聞きますが、何故か新宮さんの用いている木のクオリティは、逆に、どんどん上っているのです。一流の料理人が食材選びの達人であるのと同様に、新宮さんも木材選びの目利きなのでしょう。
新宮さんと言えば、刳物 くりもの で知られています。木の塊から、鑿 のみ や 鉋 かんな などを用いて形を削りだして行くプロセスは、手間暇のかかる困難な仕事です。もちろん、挽物 ひきもの だって、よいものを拵えようと思えば、たいへんなのは言うまでもありませんが、刳物の難しさは別格なのではないでしょうか。新宮さんの指先を見れば、それは明白であると思います。新宮さんは、木と対話しつつ己にも向き合い、求道僧のように丹念に木を彫り進んで行きます。その姿は、魂を込めてと形容するほかに、表現が思い当りません。
特筆すべきは、彫り過ぎず、彫り足りぬこともなく、過不足ない処で止められることです。これは、出来そうで、なかなか出来ません。独自の美学や作家としての才能と信念を持合せている証左でしょう。
新宮さんの仕事で自分が特に好きなのは、拭漆 ふきうるし と黒漆です。新宮さんの拭漆は、杢が元々持っている自然の美しさを最大限に引立てます。新宮作品の黒は、卑俗な安っぽさが微塵もない、深い艶消しの漆黒。
新宮作品は、毅然として、人間の営みや自然の厳しさを感じさせますが、独特の温かさを帯びているのも事実です。その温かさは、甘ったるい癒しや俗に言う木のぬくもりなどとは異なり、それを超えた次元の熱量と質のもの。真摯に、木と格闘し、己と闘った人だけが獲得できる温かさなのかも知れません。
Photo:広瀬一郎
永見隆幸の最新プロフィールはコチラ ♪
↓
http://merry-uta.blog.so-net.ne.jp/2016-12-11
↑
This is Takayuki NAGAMI!
永見隆幸 オフィシャルサイト!
↓
http://www.nagamitakayuki.com/
↑
NAGAMI Takayuki official site ♬
メリー・アーティスツ・カンパニー HP
↓
http://www.merry-artists-company.com/
↑
Merry Artists Company HP
ディライトフル・グループ HP
↓
http://www.delightful-group.com/
↑
Delightful Group HP
ザ・ディライトフル・カンパニー社長ご挨拶
↓
https://merry2.blog.so-net.ne.jp/2018-01-28
↑
TDC president greetings
メリーのブログ管理人ご挨拶
↓
http://merry2.blog.so-net.ne.jp/2018-01-30
↑
MAC Website Manager
2019-10-04 23:07