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新喜樂 築地 永見隆幸 橘右之吉 再訪 老舗料亭 割烹 [永見隆幸 飲食店]



音楽家、著作家、舞台ディレクター、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー芸術監督の永見隆幸先生が、東京 築地の 日本を代表する老舗料亭 割烹 新喜樂 しんきらく を再訪されました。



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後列:
永見隆幸先生(中央)橘右之吉師匠(左)新橋照代姐さん(右)
前列:
新橋秀千代姐さん(左)新橋百々香姐さん(中央)新橋小雪姐さん(右)





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新喜樂





東京築地の 割烹「新喜樂 しんきらく」は、金田中 かねたなか と並んで日本の二大料亭と称されています。因みに関西では、招福楼と吉兆高麗橋本店が二大料亭とされます。

明治八年=1875年、日本橋茅場町に喜樂の屋号で創業。明治三十一年=1898年、現在の店舗がある旧大隈重信邸の跡地に移転し、屋号を新喜樂としました。

大正十二年=1923年、関東大震災によって店舗は焼失、直ぐに再建されましたが、昭和十五年=1940年以降、数寄屋造で知られる建築家の吉田五十八 いそや によって増築と改修が重ねられ、今の形になりました。新喜樂は 吉田五十八の代表作と言われています。

現在の女将は、四代目の木村薫さんです。

新喜樂の初志として、「支店を出さない」「宣伝をしない」「毎日が開店日 初心忘る可からず」「無言のおもてなし」があるそうです。「無言のおもてなし」を簡潔に説明すると、お客様から質問されない限り店から説明はせず、座敷の設 しつら えと華を添える新橋の芸者衆の雰囲気を損なわず、気配りに徹する事なのだとか。それ故に、ホームページは無く、宣伝記事などを目にすることもありません。

新喜樂のご贔屓は、初代内閣総理大臣の伊藤博文、ノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作総理大臣、東急の創始者である五島慶太、日本画の巨匠と謳 うた われる横山大観ら、各界の著名人が名を連ねます。

新喜樂が芥川賞と直木賞の選考会場として用いられる事は広く知れ渡っています。





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新喜樂の看板





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入口の坪庭





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玄関 正月の設え


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床の間を背にご着座される永見先生





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掛軸 俵熨斗 たわらのし


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立方:新橋秀千代姐さん(左)新橋ぼたん姐さん(右)





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先付 海鼠腸 このわた





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唐墨





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向付 蝦夷鮑 車海老寿司 菜花 数子土佐和 葡萄豆松葉





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若竹椀 筍 早堀 鹿児島産 若芽 木芽





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刺身 平目薄造





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焼物 甘鯛塩焼 





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鴨鍬焼仕立





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煮物


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新馬鈴薯 じゃがいも 粟麩阿蘭陀煮 あわふオランダに 梅人参 小原木独活 うど 蕗





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一品 公魚 わかさぎ 道明寺粉揚 蟹 楤芽 たらのめ





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御食事


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鼈雑炊 小葱





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水菓子 苺 あまおう





永見先生に新喜樂について伺いました。


何をいただいても美味しい。素材がよく吟味されており、仕込や下拵えも見事。建物も設えも素晴らしく、正に五感で味わう料理や空間と言えましょう。女将、若女将、中居さんも芸者衆も実に細やかな心配りで、真の「持成 もてな し」も堪能することが出来ます。





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ご贔屓 ひいき 様のお招きや舞台の打合せなど 美味しいものを召上る機会の多い永見先生…

高級な料理しか召上らないかと思いきや、意外や意外、何でも口にされます。



永見先生曰 いわ く「人間も食物連鎖の中にいて、動物や植物の命をいただいて生きているのですから、アレルギーや病気でない限り、何でも感謝して有難く口に運ぶべきだと思います。腕利きの職人による高級食材を用いた料理も、家庭料理も、B級グルメも、楽屋弁当も、それぞれに異なる美味しさがあって、自分は、いずれも楽しんで食べています。至高の料理を追求することも大きな楽しみですが、だからと言って、食の多様性に背を向けるのは、豊かな食生活を自ら否定するようなものではないでしょうか。」



本質的な所で多様性の意義をご理解していらっしゃいますね。

世界各地で研鑽を積んで来られた方は 流石に仰 おっしゃ ることが違います!





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新橋芸者衆


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前列:立方
新橋秀千代姐さん(右)新橋ぼたん姐さん(左)
後列:地方
新橋加津代姐さん(左から二人目)新橋照代姐さん(右から二人目)新橋小雪姐さん(右)新橋百々香姐さん(左)





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橘流書家で江戸文字の大家として知られる橘右之吉師匠(左)
永見隆幸先生(右)


永見先生お召しのスモーキング・ジャケット Smoking Jacket は、英国ロンドン・サヴィル・ロウ最古のテイラーとして知られるヘンリー・プール Henry Poole & Co. で 誂 あつら えられたもの。
ヘンリー・プールは、宮内省御用達、英国王室御用達としても名高い。
顧客は、昭和大帝、吉田茂首相、白洲次郎、ナポレオン3世、エドワード7世、ウィンストン・チャーチル首相ら、錚々たる顔触れ。





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橘右之吉師匠が永見先生にくださった湯島天満宮鷽替 うそかえ 神事の木鷽 きうそ


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古来、天神様 所縁 ゆかり の鳥として親しまれている 鷽 うそ は、首から頬にかけて美しい紅色で頭と尾が黒く、背や腹が鼠色の小鳥です。
平素、私達が知らず知らずの裡に吐く嘘を、天神様の誠に替えて戴き、正しい幸運を招く意味で、初天神の一月二十五日に、この鷽鳥 うそどり を木彫にした木鷽を新しい木鷽と取替る神事が「鷽替神事」だそうです。
元々は、神棚に供えておいた木鷽を「替えましょう」「替えましょう」と呼掛て、手から手へ取替て行き、凶事を嘘にして、幸運に替えることを念願して行われたもので、江戸時代初めから始まったと伝えられているのだとか。
現在では、凶事を嘘にして幸運に替る開運除災招福の御守とされています。





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永見先生が橘右之吉師匠に戴いた湯島天神の木鷽 きうそ


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永見先生が新橋芸者衆から戴いた御年賀の品々





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サウンド・ステップス 令和五年 2023 1月放送その三 FM AICHI 80.7 Sound Steps 永見隆幸 黒江美咲 [本 新聞 テレビ ラジオ 等]



エフエム愛知のラジオ番組 ~ 毎週土曜日15:55 オン・エアー FM AICHI 80.7「サウンド・ステップス Sound Steps」


我らの メリー・アーティスツ・カンパニー 永見隆幸 芸術監督がレギュラー・ゲスト!!

パーソナリティは「好きなDJランキングFM部門 全国一位」に輝く実績を持つ お馴染みの 黒江美咲さん ♬

番組ディレクターは「God Hand 神の手を持つ男」の異名をとる 須渕康夫さん!


お届けするのは 歌やダンスや演劇や演奏 そんな舞台の魅力です ♬





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永見隆幸(左:レギュラー・ゲスト)
黒江美咲(右:パーソナテリティ)


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・永見隆幸先生(右から二人目:レギュラー・ゲスト)
・黒江美咲さん(右:パーソナリティ)
・中村英紀さん(左から二人目:株式会社エフエム愛知 営業部 部長)
・須渕康夫さん(左:番組ディレクター)


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今週のサウンド・ステップスは 本年 2023 発売予定 メリー・アーティスツ・ジャズ・オーケストラ MAJO の CD~ TAKA&MAJO ソング・パック Vol.3 ~『TAKA3 タカさん sings Irving Berlin アーヴィング・バーリン』について お届けします ♬


特に今回は その中から 『ブルー・スカイズ Blue Skies』を フィーチャー feature してお送りする予定です。


永見先生はメリー・アーティスツ・ジャズ・オーケストラ MAJO の リード・ヴォーカリスト Lead Vocalist。ビッグバンドと渡り合う圧倒的な存在感と抜群の表現力が高い評価を得ています。特に、ジャズ・スタンダードの歌唱は「心に残る」と定評。


MAJO インストゥルメント musical instrument の迫力ある素晴らしい演奏も必聴です。


乞う ご期待!





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出演者控室にて出番を待つ お二人





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永見先生(中央)黒江さん(右)を激写するエフエム愛知営業部の 小堀副参事(左)


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毎週土曜日15:55オン・エアー!

エフエム愛知のラジオ番組 FM AICHI 80.7「サウンド・ステップス ~ Sound Steps」

歌やダンスや演劇や演奏 そんな舞台の魅力をお届けします ♬

どうぞ お楽しみに。

皆様のおかげで「サウンド・ステップス Sound Steps」は 昨年7月16日(土)に放送300回を迎えることが出来ました! 愈々 いよいよ 長寿番組の仲間入り。
そのほかにもサウンド・ステップスに縁起のよい話題が多く、我々にとっては慶事の重なる年になりました。これも偏 ひとえ に、リスナーの皆様、ご協力くださっている方々のおかげと、謹んで厚く御礼申し上げます。

本年は、放送350回を迎える予定です。皆様に喜んでいただける番組づくりに励み、更なる高みを目指して参ります。

今後共 どうぞ宜しく お願い申し上げます。





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重よし  永見隆幸 再訪 日本料理 和食 東京 神宮前 原宿 令和五年一月二十四日 [永見隆幸 飲食店]



音楽家、著作家、舞台ディレクター、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー芸術監督の 永見隆幸先生が 東京 原宿の明治神宮前にある日本料理店 重よし を再訪されました。



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永見隆幸先生(左)重よし 店主の佐藤憲三さん(右)


佐藤憲三 SATO Kenzo

昭和十九年=1944年、東京生れ。立教大学経済学部卒業後、昭和四十二年=1967年に名古屋「重よし」入店。昭和四十七年=1972年、27歳にして原宿に東京「重よし」を開店する。著書に『重よし―料理覚え書き 2009/9/1 プレジデント社』『重よしの呼吸 料理読本 2021/11/13 大和書房』など。





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重よしは、テレビ番組「人生最高レストラン」で俳優の市村正親が30年通う店として紹介されています。作家の遠藤周作や向田邦子らも足繁く通っていました。ミシュラン星付の名店。
『美味しんぼ』小学館 107集「名人・名店編」の第4話「重よし」〈1〉~〈2〉で、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
政財界や芸能界を始め、各界の名だたる食通が通う店としても知られており、「重よし」は「京味」「辻留」と並び称される和食界の重鎮と謳われています。





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白魚 自家製唐墨


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細川護熙 ほそかわ もりひろ 第七十九代内閣総理大臣





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河豚白子 白味噌仕立 麹





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牡蠣 的矢 佐藤養殖場

殆ど無菌の状態で養殖されるのだとか。





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河豚唐揚





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赤海鼠 能登半島





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飯蛸





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鼈肉汁 スッポン スープ





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鉄刺 鉄皮





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鰤鎌 ブリカマ





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竜鬚菜 アスパラガス 荏胡麻調味汁 ソース





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玉珧 タイラギ 鮑 烏賊





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蕗 筍 鹿児島





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鉄火丼 鮪 大間





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小豆島スイートスプリング

スイートスプリングは温州みかんと八朔を交配してできた柑橘だそうです。全国的に収穫量が少なく、地元で多く消費されるため、殆ど市場に出回らない、希少な果実なのだとか





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自然薯軽羹 温製


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永見先生に「重よし」について伺いました。


スタッフ:
重よしは高級料理店ですか。

永見先生:
質問の意図がよく判りませんが、俗に言う高級食材を用いているかどうかという意味なら、その通りと申し上げてよいでしょう。本日の食材も可成り高価なものですし、家庭料理の延長と言うことは出来ませんね。第一、家庭料理に、あんな手間をかけられない。


スタッフ:
重よしの持成しは如何ですか。

永見先生:
ホスピタリティに富んでいると考えます。押付けがましくなく、過剰なサーヴィスが無いので、自分は、たいへん好ましいと思うのです。
器などにしても、物凄いのが、本当にさり気なく使われており、驚く事がしばしばあります。


スタッフ:
ホスピタリティという言葉をお使いになりましたが、サーヴィスとの違いは何ですか。

永見先生:
ホスピタリティは、主客同一という考え方に通じると思います。持成す方も持成される方も、同じ立場で、等しく思い遣るという振舞いです。
サーヴィスは、奴隷や下僕や使用人などを意味する servant サーヴァントを語源にしています。ですから、どうしても奉仕的なニュアンスが抜けません。客だから何でも言う事を聴いて貰って当り前と勘違いする人がいますが、それは、客の方が立場は上だという勝手な前提をもとに、どんなサーヴィスを要求しても当り前のように誤解している故 ゆえ と考えられます。


スタッフ:
佐藤憲三さんは気難しい方ですか。

永見先生:
気さくな方です。初対面から、ざっくばらんに話をしてくださって、どちらかと言うとトーカティヴ talkative つまり、話好きな方なのではないかという印象を持ちました。


スタッフ:
高級料理店ですと、常連とそうでない人との扱いが異なりますか。

永見先生:
どんな人でも初対面の方には色々気を遣って、親しい人と全く同じように接することは出来ません。
重よしを例にとれば、佐藤さんは気を遣う方なので、お客様が食事を楽しんでくださるように、しゃしゃり出る事は避けていると仰 おっしゃ います。常連だと、その辺りの呼吸が自然に出来るので、傍目 はため には、そう映ることがあるかも知れませんが、自分の目から見ると、「重よし」について、そんな事は無いと思います。
最近は少なくなりましたけれども、ある店で、店員に付きまとわれ、聞いてもいないのに、諄々 くだくだ しい説明をされて辟易 へきえき したことがあります。食事中、いかに凄い食材を用いているかなど、持って回ったような解説をされるのは、自分は、苦手です。食事が楽しくなくなってしまう。その点、佐藤さんは、聞けば丁寧に答えてくださるし、放って置いて欲しい時には、自由にしてくれますので、自分には、とても有難い花板さんなのです。
高級店も、よいお客様には再び来ていただきたいと思う筈 はず ですから、常連ではないからという理由だけで、顧客を蔑 ないがし ろにするようなことは無いと思います。
ただ、客も店を選びますが、当然レヴェルの高い店ほど客を選んでいると考えられますので、その店に選びたいと思って貰えるような品格やマナーを、客側も身につける必要はありそうですね。


スタッフ:
重よしの料理は如何ですか。

永見先生:
何をいただいても美味しいと感じます。旬の厳選食材を実に丁寧に調理されているからではないでしょうか。特に、下拵えと仕込みの凄さは、比類無いと言っても過言ではありません。「重よし」より美味しい店は無いと断言する食通の方達もいる位です。
一般的に「灰汁 あく 取り」と言う行為を、和食専門店では、「灰汁引き」、魚の臭みを取り除くのも「湯引き」と表現します。一般には取ると言われる「出汁」も「引く」という表現が用いられるのです。ことほど左様に、和食には引算の美学が欠かせません。
近年、和洋折衷の創作料理がブームですが、弄 いじ り過ぎ、ごてごて足し過ぎ、飾り過ぎの日本料理が散見されます。それらは確かに目新しいのかも知れませんし、美味しいものが皆無とは言わないけれど、やはり味に纏 まと まりの無い事が多い。
重よしは、素材の旨味を如何に引出すかに焦点を当て、和食の本道を突き進んでいるように思われます。ですから、何をいただいても美味しいのでしょう。





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永見先生をお見送りくださる「重よし 店主 佐藤憲三さんの御息女」佐藤美佐さん





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高級な料理しか召上らないかと思いきや、意外や意外、何でも口にされます。



永見先生 曰 いわ く「人間も食物連鎖の中にいて、動物や植物の命をいただいて生きているのですから、アレルギーや病気でもない限り、何でも感謝して有難く口に運ぶべきだと思います。腕利きの職人による高級食材を用いた料理も、家庭料理も、B級グルメも、楽屋弁当も、それぞれに異なる美味しさがあって、自分は、いずれも楽しんで食べています。至高の料理を追求することも大きな楽しみですが、だからと言って、食の多様性に背を向けるのは、豊かな食生活を自ら否定するようなものではないでしょうか。」



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永見隆幸 重よし再訪 令和5年1月18日
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永見隆幸 重よし訪問 令和2年10月
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竹葉亭木挽町本店 永見隆幸 訪問 鰻 日本料理 東京 銀座 [永見隆幸 飲食店]



音楽家、著作家、舞台ディレクター、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー芸術監督の 永見隆幸先生が 東京銀座にある 鰻と日本料理の 竹葉亭 ちくようてい 木挽町 こびきちょう 本店 を訪問されました。





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永見隆幸先生(左)竹葉亭木挽町本店 大女将 別府淳子さん(右)

大女将 別府淳子さんは 六代目当主 別府克己さんの御内儀。
駒形どぜう五代目 越後屋助七こと渡辺繁三さんの御長女です。





この記事も、広範囲で芸術文化に造詣の深い永見隆幸先生より承 うけたまわ った話を基に、纏めました。





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竹葉亭木挽町本店





竹葉亭は、慶応二年=1866年、初代 別府金七が、現在の新富町一丁目一番地に当る 江戸大富町浅蜊河岸にて留守居茶屋として創業。
往時は江戸に、剣術の三大道場、神田の千葉周作「玄武館」、九段の斎藤弥九郎「練兵館」、浅蜊河岸の桃井春蔵「士学館」があった。竹葉亭は、土佐の武市半平太や岡田以蔵や士学館四天王と謳 うた われた上田馬之助や阪部大作らが通った桃井道場「士学館」門下生の「刀預り所」という役目の「留守居茶屋」であった。明治九年=1876年の廃刀令に前後して酒や蒲焼を供する店になる。古くは酒を「ささ」と呼んだので、それに因んで屋号を「竹葉亭」とした。
大正十二年=1923年の関東大震災を機に、新富町にあった店を木挽町と呼ばれていた現在の銀座へ移転。座敷は、大正十三年=1924年に建てられた当時のまま。





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竹葉亭は、客に媚びない店主の人柄も評判で、旧大名家の毛利家や黒田家にも贔屓にされたそうです。
竹葉亭に通った事で知られるのは、画家の岸田劉生、小説家俳人の高浜虚子、物理学者にして文学者の寺田寅彦、精神科医にして歌人の斎藤茂吉、国文学者の池田彌三郎、実業家で政治家の小林一三、陶芸家のバーナード・リーチ、陶芸家の北大路魯山人、小説家の司馬遼太郎、文学者のドナルド・キーン、小説家の池波正太郎、歌舞伎役者の七代目 尾上梅幸、歌舞伎役者の尾上菊之助ら、錚々たる顔触れ。

夏目漱石『吾輩は猫である』、泉鏡花『婦系図』、永井荷風『断腸亭日乗』や 林芙美子の作品などに「竹葉亭」が登場することでも、よく知られています。





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永見先生が食事を召上る御座敷の入口はこちら





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竹葉亭の庭は、「洗月泉石組」「相君泉石組」を発見した銀閣寺の庭師として知られる田中泰阿弥 たなか たいあみ が、昭和二十八年=1953年に作庭したとされる資料が残っているそうです。





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竹葉亭では、大工仕事を数寄屋建築を専門とする新橋の叶家、経師 きょうじ は中目黒の原清広堂、畳は日本橋兜町の新藤商店、額装や掛軸の直しは萩中の友野表具店、重箱や椀など漆器の塗直しは加賀山中温泉の佐竹辰五郎商店、それぞれに依頼しているのだとか。





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床の間を背にして着座される永見先生





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海蘊 もずく





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御浸 おひたし





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鰻巻 うまき





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鰻柵 うざく





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鰻肝焼





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鰻白焼





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御食事


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肝吸 きもすい


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蒲焼





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水物





永見先生に竹葉亭について伺いました。


竹葉亭の料理は、鰻を筆頭に、噂に違わぬ美味しさです。庭も設えも素晴らしく、まさに五感を駆使して楽しむ料理や空間と言えましょう。





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ご贔屓 ひいき 様のお招きや舞台の打合せなど 美味しいものを召上る機会の多い永見先生…

高級な料理しか召上らないかと思いきや、意外や意外、何でも口にされます。



永見先生 曰 いわ く「人間も食物連鎖の中にいて、動物や植物の命をいただいて生きているのですから、アレルギーや病気でもない限り、何でも感謝して有難く口に運ぶべきだと思います。腕利きの職人による高級食材を用いた料理も、家庭料理も、B級グルメも、楽屋弁当も、それぞれに異なる美味しさがあって、自分は、いずれも楽しんで食べています。至高の料理を追求することも大きな楽しみですが、だからと言って、食の多様性に背を向けるのは、豊かな食生活を自ら否定するようなものではないでしょうか。」



本質的な所で多様性の意義をご理解していらっしゃいますね。

世界各地で研鑽を積んで来られた方は 流石に 仰 おっしゃ ることが違います!





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永見先生は、この日も、定宿にされている帝国ホテル東京にお泊りでした。

永見先生のホテル暮しは よく知られています。
舞台人として、アメリカ、ヨーロッパ、日本と、世界を駆巡る先生には、旅館やホテル暮し以外の選択肢が無いのかもしれません。





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サウンド・ステップス 令和五年 2023 1月収録 FM AICHI 80.7 Sound Steps 永見隆幸 黒江美咲 [本 新聞 テレビ ラジオ 等]



エフエム愛知のラジオ番組 ~ 毎週土曜日15:55 オン・エアー FM AICHI 80.7「サウンド・ステップス Sound Steps」


レギュラー・ゲストは 我らが メリー・アーティスツ・カンパニー 永見隆幸 芸術監督!!

好きなDJランキングFM部門「全国一位」に輝く実績を持つ お馴染みの 黒江美咲さんが パーソナリティ ♬

番組ディレクターは「God Hand 神の手を持つ男」の異名をとる 須渕康夫さん!


お届けするのは 歌やダンスや演劇や演奏 そんな舞台の魅力です ♬





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ティーム・サウンド・ステップス ♬





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・永見隆幸先生(右から二人目:レギュラー・ゲスト)
・黒江美咲さん(右:パーソナリティ)
・中村英紀さん(左から二人目:株式会社エフエム愛知 営業部 部長)
・須渕康夫さん(左:番組ディレクター)





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黒江美咲(右)永見隆幸(左)


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今週のサウンド・ステップスは 本年 2023 発売予定 メリー・アーティスツ・ジャズ・オーケストラ MAJO の CD~ TAKA&MAJO ソング・パック Vol.3 ~『TAKA3 タカさん sings Irving Berlin アーヴィング・バーリン』についてお届けします ♬


永見先生はメリー・アーティスツ・ジャズ・オーケストラ MAJO の リード・ヴォーカリスト Lead Vocalist。ビッグバンドと渡り合う圧倒的な存在感と抜群の表現力が高い評価を得ています。特に、ジャズ・スタンダードの歌唱は「心に残る」と定評。インストゥルメント musical instrument の迫力ある素晴らしい演奏も必聴です。


乞う ご期待!





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出演者控室にて出番を待つ黒江さんと永見先生





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毎週土曜日15:55オン・エアー!

エフエム愛知のラジオ番組 FM AICHI 80.7「サウンド・ステップス ~ Sound Steps」

歌やダンスや演劇や演奏 そんな舞台の魅力をお届けします ♬

どうぞ お楽しみに。

皆様のおかげで「サウンド・ステップス Sound Steps」は 昨年7月16日(土)に放送300回を迎えることが出来ました! 愈々 いよいよ 長寿番組の仲間入り。
そのほかにもサウンド・ステップスに縁起のよい話題が多く、我々にとっては慶事の重なる年になりました。これも偏 ひとえ に、リスナーの皆様、ご協力くださっている方々のおかげと、謹んで厚く御礼申し上げます。

本年は、放送350回を迎える予定です。皆様に喜んでいただける番組づくりに励み、更なる高みを目指して参ります。

今後共 どうぞ宜しく お願い申し上げます。





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左から:中村英紀営業部長、黒江美咲さん、永見隆幸先生、激写するFM愛知営業部の小堀副参事。





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永見隆幸 重よし 原宿 再訪 日本料理 和食 令和五年一月十三日 [永見隆幸 飲食店]



音楽家、著作家、舞台ディレクター、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー芸術監督の 永見隆幸先生が 東京 原宿の明治神宮前にある日本料理店 重よし を再訪されました。



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永見隆幸先生(左)重よし 店主の佐藤憲三さん(右)


佐藤憲三 SATO Kenzo

昭和十九年=1944年、東京生れ。立教大学経済学部卒業後、昭和四十二年=1967年に名古屋「重よし」入店。昭和四十七年=1972年、27歳にして原宿に東京「重よし」を開店する。著書に『重よし―料理覚え書き 2009/9/1 プレジデント社』など。





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重よし 看板





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重よし 玄関





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重よしは、テレビ番組「人生最高レストラン」で俳優の市村正親が30年通う店として紹介されています。作家の遠藤周作や向田邦子らも足繁く通っていました。ミシュラン星付の名店。
『美味しんぼ』小学館 107集「名人・名店編」の第4話「重よし」〈1〉~〈2〉で、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
政財界や芸能界を始め、各界の名だたる食通が通う店としても知られており、「重よし」は「京味」「辻留」と並び称される和食界の重鎮と謳われています。





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慈姑 菜花





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大旦那





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牡蠣 的矢 佐藤養殖場 殆ど無菌の状態で養殖されるのだとか。





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干芋 白魚 三重





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自然薯





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赤海鼠





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牡丹海老





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鴨雑煮


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天然鴨 真薯


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談笑する重よし店主の佐藤憲三さん





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白甘鯛 御頭





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松葉蟹





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白甘鯛 骨湯 こつゆ





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蛤 東京湾





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蕗 筍 初物 熊本





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鮪 大間





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紅玉 林檎 のゼリー 佐藤憲三さんの力作

酸味と甘味の具合が絶妙だと永見先生
この色を出すのに苦労したと佐藤さん





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永見先生に「重よし」について伺いました。


スタッフ:
重よしは高級料理店ですか。

永見先生:
質問の意図がよく判りませんが、俗に言う高級食材を用いているかどうかという意味なら、その通りと申し上げてよいでしょう。今日いただいた白甘鯛などは相当高価なものですし、家庭料理の延長と言うことは出来ませんね。第一、家庭料理に、あんな手間をかけられない。


スタッフ:
重よしの持成しは如何ですか。

永見先生:
ホスピタリティに富んでいると考えます。押付けがましくなく、過剰なサーヴィスが無いので、自分は、たいへん好ましいと思うのです。
器などにしても、物凄いのが、本当にさり気なく使われており、驚く事がしばしばあります。


スタッフ:
ホスピタリティという言葉をお使いになりましたが、サーヴィスとの違いは何ですか。

永見先生:
ホスピタリティは、主客同一という考え方に通じると思います。持成す方も持成される方も、同じ立場で、等しく思い遣るという振舞いです。
サーヴィスは、奴隷や下僕や使用人などを意味する servant サーヴァントを語源にしています。ですから、どうしても奉仕的なニュアンスが抜けません。客だから何でも言う事を聴いて貰って当り前と勘違いする人がいますが、それは、客の方が立場は上だという勝手な前提をもとに、どんなサーヴィスを要求しても当り前のように誤解している故 ゆえ と考えられます。


スタッフ:
佐藤憲三さんは気難しい方ですか。

永見先生:
気さくな方です。初対面から、ざっくばらんに話をしてくださって、どちらかと言うとトーカティヴ talkative つまり、話好きな方なのではないかという印象を持ちました。


スタッフ:
高級料理店ですと、常連とそうでない人との扱いが異なりますか。

永見先生:
どんな人でも初対面の方には色々気を遣って、親しい人と全く同じように接することは出来ません。
重よしを例にとれば、佐藤さんは気を遣う方なので、お客様が食事を楽しんでくださるように、しゃしゃり出る事は避けていると仰 おっしゃ います。常連だと、その辺りの呼吸が自然に出来るので、傍目 はため には、そう映ることがあるかも知れませんが、自分の目から見ると、「重よし」について、そんな事は無いと思います。
最近は少なくなりましたけれども、ある店で、店員に付きまとわれ、聞いてもいないのに、諄々 くだくだ しい説明をされて辟易 へきえき したことがあります。食事中、いかに凄い食材を用いているかなど、持って回ったような解説をされるのは、自分は、苦手です。食事が楽しくなくなってしまう。その点、佐藤さんは、聞けば丁寧に答えてくださるし、放って置いて欲しい時には、自由にしてくれますので、自分には、とても有難い花板さんなのです。
高級店も、よいお客様には再び来ていただきたいと思う筈 はず ですから、常連ではないからという理由だけで、顧客を蔑 ないがし ろにするようなことは無いと思います。
ただ、客も店を選びますが、当然レヴェルの高い店ほど客を選んでいると考えられますので、その店に選びたいと思って貰えるような品格やマナーを、客側も身につける必要はありそうですね。


スタッフ:
重よしの料理は如何ですか。

永見先生:
何をいただいても美味しいと感じます。旬の厳選食材を実に丁寧に調理されているからではないでしょうか。重よしより美味しいところは無いと断言する食通の方達もいる位です。
一般的に「灰汁 あく 取り」と言う行為を、和食専門店では、「灰汁引き」、魚の臭みを取り除くのも「湯引き」と表現します。一般には取ると言われる「出汁」も「引く」という表現が用いられるのです。ことほど左様に、和食には引算の美学が欠かせません。
近年、和洋折衷の創作料理がブームですが、弄 いじ り過ぎ、ごてごて足し過ぎ、飾り過ぎの日本料理が散見されます。それらは確かに目新しいのかも知れませんし、美味しいものもあるけれど、やはり味に纏 まと まりの無い事が多い。
重よしは、素材の旨味を如何に引出すかに焦点を当て、和食の本道を突き進んでいるように思われます。ですから、何をいただいても美味しいのでしょう。





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ご贔屓 ひいき 様のお招きや舞台の打合せなど 美味しいものを召上る機会の多い永見先生…

高級な料理しか召上らないかと思いきや、意外や意外、何でも口にされます。



永見先生 曰 いわ く「人間も食物連鎖の中にいて、動物や植物の命をいただいて生きているのですから、アレルギーや病気でもない限り、何でも感謝して有難く口に運ぶべきだと思います。腕利きの職人による高級食材を用いた料理も、家庭料理も、B級グルメも、楽屋弁当も、それぞれに異なる美味しさがあって、自分は、いずれも楽しんで食べています。至高の料理を追求することも大きな楽しみですが、だからと言って、食の多様性に背を向けるのは、豊かな食生活を自ら否定するようなものではないでしょうか。」



本質的な所で多様性の意義をご理解していらっしゃいますね。

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永見先生は、この日も、定宿にされている帝国ホテル東京にお泊りでした。

永見先生のホテル暮しは よく知られています。
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永見隆幸 重よし再訪 令和4年12月
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永見隆幸 重よし訪問 令和2年10月
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熱田神宮 永見隆幸 参拝 令和五年一月 [永見隆幸先生information]



音楽家、著作家、舞台ディレクター、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー芸術監督の永見隆幸先生が、熱田神宮にて御垣内 みかきうち 参拝をされました。

御垣内参拝は、拝殿内側 御神域にての参拝です。



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熱田神宮の創祀は、三種の神器の一つ 草薙神剣 くさなぎのみつるぎ の鎮座に始まるのだとか。第十二代 景行天皇 四十三年、日本武尊 やまとたけるのみこと は、氷上姉子神社 ひかみあねごじんじゃ の辺りで 尊の后 きさき になった宮簀媛命 みやすひめのみこと の許に神剣を留め置いたまま、鈴鹿山脈の東麓 とうろく 伊勢の能褒野 のぼの にてお隠れになりました。そして、宮簀媛命 みやすひめのみこと が神剣を熱田の地に祀られたそうです。


主祭神の熱田大神は、三種の神器の一つである草薙神剣 くさなぎのみつるぎ を 御霊代 みたましろ 御神体とされる天照大神のことです。


五神様 ごしんさま と称される相殿神 あいどのしん は、天照大神 あまてらすおおかみ、素盞嗚尊 すさのおのみこと、日本武尊 やまとたけるのみこと、宮簀媛命 みやすひめのみこと、建稲種命 たけいなだねのみこと


およそ六万坪の敷地を有す熱田神宮は、延喜式名神大社勅祭社に列せられています。式内社、尾張国三宮。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。宮中の四方拝で遥拝される一社。神紋は「五七桐竹紋」。境内境外には、本宮の外、一別宮、十二摂社、三十一末社が祀られています。


近年では、明治大帝、大正天皇、昭和の帝、上皇陛下、今上陛下が、熱田神宮へ行幸あそばされました。


国宝の短刀「銘 来国俊 らいくにとし」や 国登録有形文化財「龍影閣 りょうえいかく」「又兵衛 またべえ」をはじめ、数え切れぬ程の文化財を所有しているそうです。龍影閣は、明治大帝が愛知県に行幸された折に造られたもので、二階の玉座は当時のまま保存されています。


これらは全て永見先生の受売りです。
言うまでもありませんが、先生は芸術文化全体に極めて造詣が深くいらっしゃいます。





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熱田神宮会館の梅は丁度見頃。


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桜もほころんでいます。





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熱田神宮 東門 大鳥居





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参道にて粛々と歩を進められる永見先生


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手水舎 てみずしゃ/ちょうずや/てみずや

永見先生は「ちょうずや」と読む方を好まれます。


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永見先生がお召の チェスターフィールド・コート Chesterfield coat も コートの下の モーニング Morning dress も、天皇陛下のテイラーとして知られる服部晋さんが、最高級 英国生地を厳選して、永見先生のために仕立ててくださったものです。





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手水舎にて身を清められる永見先生


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大楠

御神木
伝 弘法大師 御手植
保存樹 熱田四号 指定
樹齢 千年以上
樹高 20メートル 直径7.7メートル





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愈々 いよいよ 御垣内 みかきうち 参拝





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御垣内 拝殿内側 御神域にお入りになる永見先生


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玉串奉奠 たまぐしほうてん





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再拝 二拍手 一拝 の参拝作法





御供物の数々



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熱田大神宮 御神札





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御供物 おさがり





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神楽殿


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西楽所 にしがくしょ

切妻造 きりづまづくり 平入 ひらいり 檜皮葺 ひわだぶき


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貞享三年=1686年 江戸幕府 五代征夷大将軍 徳川綱吉により再建

幕府御用 大工頭 岡部又右衛門 施工


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空襲により多くの社殿が焼失した中で西楽所は戦災を免れた数少ない建物の一つ

祭事は 五月一日の舞楽神事と 五月八日の豊年祭


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熱田神宮の西楽所は龍影閣と並んで永見先生のお好きな建造物


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永見隆幸 熱田神宮 参拝 
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味満ん 河豚料理 永見隆幸 再訪 東京 六本木 令和五年一月 [永見隆幸 飲食店]



音楽家、著作家、舞台ディレクター、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー芸術監督の永見隆幸先生が、東京の六本木にある河豚料理「味満ん あじまん」を再訪されました。



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永見隆幸先生(右)味満ん店主 松原貞夫さん(左)


味満ん大将 松原貞夫さんの目利きの確かさには定評があります。用いるのは天然の虎河豚 とらふぐ のみ。主に下関のものを扱いますが、日向灘や豊後水道、シーズンによっては日本海側のものなど、その日の最高の河豚を仕入るのだそう。産地直送は、玉石混交で意外にダメ。直接確認することが大切なのだとか。
味満んの刺身は厚めに引いた牡丹造 ぼたんづくり。食べた時に刺身と自家製のぽん酢の味が口の中で同時に無くなる厚さを追求した結果だそうです。
永見先生が大将に直接 「刺身が抜群に美味しかった」とお伝えになると、松原貞夫さんは「自分には腕がないから薄く切れないんですよ」と返されました。
粋な返答に永見先生は甚 いた く感じられた御様子。その場で大将のファンになってしまったようです。





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味満んは東京を代表する河豚料理の老舗。紹介制です。食通の間では、味満んの河豚は別格、最高峰の河豚料理店、日本一の河豚専門店などと高い評価を得ています。家族経営で丁寧な調理と接客が評判、常連客の多いことでも知られるミシュラン星付の名店です。





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永見先生がお食事を召上る味満で一番小さな個室





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入口に置かれた書家の 三松菴 金井健翁 かないけんおう の色紙

武蔵野の 桔梗 苅萱 かるかや 女郎花 おみなえし 招く尾花に浮々 うかうか と 月も心で品定め 何れに宿らん露の上

こういう端唄の類までご存知の永見先生、守備範囲の広さも尋常ではありません。ご本人は、知らない事の方が圧倒的に多いと、謙虚に仰 おっしゃ いますが、永見先生は、あらゆる芸術文化について造詣が深くていらっしゃいます。





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味満ん名物の口取「白魚と長芋」





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河豚煮凝 にこごり





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御機嫌麗しい永見先生





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鉄刺 てっさ 河豚刺身 これで一人前!





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巨大な白子 絶品!





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河豚塩焼





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河豚唐揚二切 凄いヴォリューム!


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味も桁外れに美味しいそうです。





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味満ん自家製ぽん酢





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鉄ちり 河豚鍋





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河豚のしゃぶしゃぶ


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もう一枚


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河豚粗





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水物 苺





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永見先生に「味満ん」について伺いました。


最高級の天然虎河豚 とらふぐ という極上の食材を用い、素材の旨さを最大限に引出していると思います。日本全国の河豚料理店を制覇した訳ではありませんが、河豚料理最高峰の一角を占める事は間違いないでしょう。家族経営の丁寧で気さくなホスピタリティにも大いに好感が持てます。





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味満ん店主 松原貞夫さん(左)永見隆幸先生(右)





ご贔屓様のお招きや舞台の打合せなど 美味しいものを召上る機会の多い永見先生…

高級な料理しか召上らないかと思いきや、意外や意外、何でも口にされます。



永見先生曰 いわ く「人間も食物連鎖の中にいて、動物や植物の命をいただいて生きているのですから、アレルギーや病気でない限り、何でも感謝して有難く口に運ぶべきだと思います。腕利きの職人による高級食材を用いた料理も、家庭料理も、B級グルメも、楽屋弁当も、それぞれに異なる美味しさがあって、自分は、いずれも楽しんで食べています。至高の料理を追求することも大きな楽しみですが、だからと言って、食の多様性に背を向けるのは、豊かな食生活を自ら否定するようなものではないでしょうか。」



本質的な所で多様性の意義をご理解していらっしゃいますね。

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この日のご宿泊はモチロン定宿の帝国ホテル





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帝国ホテルのホスピタリティは比類なしと永見先生は仰 おっしゃ います。





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常々、雨露さえ凌ぐ事が出来れば、泊るのは、どこでも構いませんと、永見先生は 仰 おっしゃ います。
しかし、先生を招聘 しょうへい する側の方々が、そういう訳には行かないと、然るべき宿を探してしまうのだとか。





永見隆幸 味満ん 訪問
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河豚料理 東京 六本木


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柊家 旅館 京都 麩屋町 永見隆幸 再訪 令和五年一月 その弐 [永見隆幸先生information]



音楽家、著作家、舞台ディレクター、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー芸術監督の永見隆幸先生が、京都 麩屋町にある旅館 柊家 ひいらぎや を再訪されました。





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永見隆幸先生(右)柊家六代目女将 西村明美さん(左)柊家 玄関にて





永見先生のホテル暮しは よく知られています。
舞台人として、アメリカ、ヨーロッパ、日本と、世界を駆巡る先生には、旅館やホテル暮し以外の選択肢が無いのかもしれません。


言うまでもありませんが、多方面の芸術文化に造詣が深い永見先生のお話を基に、この記事を纏めました。


京都を代表する老舗旅館として知られる柊家は、川端康成、三島由紀夫、吉川英治、林芙美子、宇野千代らの文学者が贔屓 ひいき にし、若き日の夏目漱石も初めての京都旅行で泊ったそうです。





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次の間の化粧室


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部屋の入口 次の間





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本間





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床の間の前に着座される永見先生





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付書院


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硯箱





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欄間にも趣があると永見先生





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漆塗りの風呂場 ~ ステンドグラスも楽しめます。

浴槽は高野槇





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二階の階段前





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お出ましになる永見先生 柊家 玄関にて


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柊家の玄関には、重野成斎 しげの せいさい の書額「來者如歸 らいしゃにょき」が掛けられています。


きた る者 帰るが如し。
柊家の三代目が揮毫して戴いたのだとか。柊家では、訪れる人が我が家に帰って来たように寛 くつろ ぐことの出来る持成 もてな しを心掛けていらっしゃるそうです。



重野安繹 しげの やすつぐ
文政10年10月6日=1827年11月24日~明治43年=1910年12月6日 享年83歳
薩摩藩、鹿児島県出身。
号は、成斎 せいさい 曙戒軒鞭 しょかいけんべん。字は子徳。通称は厚之丞。
漢学者。歴史学者。日本最初の文学博士。私塾「成達書院」開校。太政官正院修史館館長。帝国学士院会員。帝国大学文科大学教授。公益財団法人「史学会」初代会長。東京学士会院会員。勅選貴族院議員。錦鶏間祗候 きんけいのましこう
著書に、『赤穂義士実話』『稿本国史眼』『教育勅語衍義』『帝国史談』『支那疆域沿革図』『成斎文集』『大日本維新史』『万国史綱目』『国史総覧稿』ほか。





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永見先生に伺ったところ、これは餅花 もちばな という正月や小正月に飾る縁起物だそうです。白膠木 ぬるで えのき 柳などに小さく切った紅白の餅や団子を挿すのだとか。その年の、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全などを祈念して 拵 こしら えます。左義長 さぎちょう や どんど焼きと称される小正月の火祭りに焼いて食べると無病息災でいられるという言伝えもあるそうです。


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往時は入口から玄関まで人力車も出入していたので広々とした間口





柊家の本館は木造二階建の数寄屋造で、新館は現代的な和風の鉄筋三階建。

塀の周囲には駒寄せの柵が廻らされています。

京都 老舗旅館御三家 筆頭の呼声も高い柊家。

柊家は、昔、柊屋であったらしいという説もありますが、今は柊家。「屋」ではなく「家」です。

京野菜など四季折々の新鮮な旬の素材を厳選、腕によりをかけた京懐石も味わうことが出来ます。





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柊家の看板をご覧になる永見先生


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文政元年(第百二十代 仁孝天皇/江戸幕府第十一代征夷大将軍 徳川家斉)=1818年、福井から京に上った初代庄五郎が庄屋として京都に居を構え、運送業や鯖街道を下って入って来る魚を扱う海産物商を始めたのが柊家の始まりだそうです。

左京区にあって正式には賀茂御祖神社と称される世界遺産の下鴨神社、その境内にある比良木神社が柊家という屋号の由来です。邪気を祓う柊の木が自生する比良木神社に、初代庄五郎が深く帰依したのだとか。

二代目庄五郎を名乗った定次郎は、柊家政貫と号すほど、本業よりも刀の鍔 つば 目貫 めぬき の技に長じていました。街道沿いに店があって仲間の商人の求めに応じて宿も営んでいたので、文久元年(第百二十一代 孝明天皇/江戸幕府第十四代征夷大将軍 徳川家茂)=1864年、東海道の終点に位置する三条の地で旅籠を本業にしました。幕末には維新の志士が泊り、明治になってからは各大臣が定宿にしていたそうです。

三代目庄五郎の頃になると、明治政府の要人は言うまでもなく、皇族、公家、華族、文人墨客にも愛されるようになりました。大正天皇の即位式が京都で行われた折には、大臣が 挙 こぞ って柊家を利用したそうです。第一次世界大戦中には、東郷平八郎元帥をはじめ、軍人の定宿としても繁盛していたのだとか。

柊家の宿泊客には、政財界はもとより、川端康成、三島由紀夫、夏目漱石、正岡子規、宇野千代、林芙美子ら、各界の著名人が名を連ねています。特に、川端康成と三島由紀夫は、頻繁に利用していたらしく、柊家が別宅と言われるほどでした。海外からの来訪者も、各国の王族、政財界の重鎮、チャーリー・チャップリンや アラン・ドロンら、枚挙に暇 いとま がありません。





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ヴィキューナ Vicuna のオゥヴァー・コートも三つ揃も、天皇陛下のテイラーとして知られる服部晋さんが、永見先生のために仕立ててくださったものです。
ヴィキューナ Vicuna の ロング・コートとしては世界で一番丈の長いものかも知れないと、ある服飾専門家が指摘していました。永見先生の御意向で、ポケットをお付けにならず、ゆったりとしたカフもコートを一段と風格あるものしています。





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柊家の貸切風呂 浴室が二つあります。


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源定信『誠為寶』 

源定信とは、幕府世臣白河城主従四位下行左近衛権少将兼越中守源朝臣定信、即ち松平定信のこと。松平定信は、二十二、三歳の頃、田安家の家臣であった山本又三郎に狩野派の絵を学んだと伝えられる。
松平定信は、宝暦八年十二月二十七日=1759年1月25日、御三卿の田安徳川家の初代当主 徳川宗武の七男として江戸田安邸にて生れる。江戸時代後期の将軍補佐兼老中。久松松平定綱家第九代当主。江戸幕府第八代将軍 徳川吉宗の孫。幼名は賢丸、字は貞卿、号は旭峯、楽翁、風月翁、花月翁など。
安永三年=1774年、白河藩松平定邦の養子になる。安永四年閏十二月、従五位下上総介。天明三年=1783年 十月、陸奥白河十一万石 襲封、藩主となる。従四位下越中守。天明の大飢饉を切抜け、藩治の実効をあげて諸大名の間に名声が高まる。天明七年=1787年 六月、御三家一門、将軍家斉の実父である一橋治済 ひとつばし はるさだ などの推挙により老中首座になり、侍従に任じ、寛政の改革を推進。
寛政五年=1793年 七月、老中ならびに将軍補佐役を辞職、左近衛権少将 さこのえごんのしょうしょう に昇任し、家格も溜間詰 たまりのまづめ に昇格。再び白河藩政に心を砕いた。
幼少より大塚孝綽 たかすえ に師事、十二歳で己の信条を記した『自教鑑 じきょうかがみ』を著したのをはじめ、二百部にも及ぶ著作を残した。誕生から老中辞職までの自叙伝『宇下人言 うげのひとこと』、政 まつりごと の基本を説いた『国本論』、雅文随筆『花月草紙』、自選和歌集『三草集』、古書画や古器物を摸写編集した『集古十種』などが著名。
近代日本経済の父と謳 うた われる渋沢栄一 しぶさわえいいち が、松平定信を厚く敬愛していた事もよく知られている。
文政十二年=1829年 五月十三日逝去。享年七十二歳。守国院殿崇運社天誉保徳楽翁大居士。墓所は江戸深川の霊巌寺。後に伊勢 桑名の照源寺に装束と歯骨を斂める。辞世「今更に 何か恨みむ 憂きことも 楽しきことも 見果てつる身は」。





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永見先生に風呂場の案内をしてくださった柊家の男衆





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ピカピカ ツルツルではなく、こういう古色を帯びた質感にこそ趣があると仰 おっしゃ る永見先生。


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天井の一枚板


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浴室内の壁が大理石で浴槽は檜。明治時代末期に制作されたステンドグラス作品『大原女の図』が飾られています。





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日本初のステンドグラス作家と謳 うた われる 小川三知 おがわ さんち の作品『大原女の図』


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小川三知 おがわ さんち
日本初のステンドグラス作家。

慶応三年五月二十九日=1867年7月1日、静岡藩医 小川清斎の次男として生れる。
慶応三年生れには、夏目漱石、森鴎外、正岡子規らがいる。
小川三知は、医者になるべく上京し、東京大学の前身である第一高等中学校に入学。しかし、絵画への思いを断ち切れず、東京美術学校が設立されると、明治二十三年=1890年、次弟の剣三郎に家督を譲り、一高を中途退学して東京藝術大学の前身である東京美術学校日本画科に入学、橋本雅邦に学んだ。
小川三知の東京美術学校同窓生には、横山大観、菱田春草、下村観山、板谷波山らがいる。
明治三十三年=1900年、単身アメリカへ渡ってシカゴ美術院に入学、日本画教師をしながら装飾美術科で学ぶ。
明治三十四年=1903年、農商務省実業研究生となり、4年間、輸出漆器のデザインの研究を委嘱される。
明治三十七年=1904年、米国セントルイスの万国博覧会にて、日本政府の日本工芸館の仕事に従事。
明治三十八年=1905年、アーティスティック・グラス・ペインティング社に見習工として入社、ステンドグラス制作の修業を開始する。その後、ディトンのディトン美術硝子工場、オハイオ州コロンバスのフォン・ゲレヒテン美術硝子工場、ニューヨークのピッツバーグ板硝子会社、ゴーラム製作会社、ピッツバーグのウィレットスタジオ、セントルイスのカンジニール会社などでステンドグラス製作技術を習得した。
明治四十四年年十一月三日、満を持して帰国。依頼された慶応大学図書館の大ステンドグラス製作のため、同年十一月二十三日、代々木山谷にアトリエを構える。
大正二年=1913年 二月、板谷波山に誘われてアトリエを田端に移転、その工房は「小川スツヂオ」と呼ばれた。小川三知は、この小川スツヂオから次々と名作を世に送りだして行く。
昭和三年=1928年10月24日逝去。享年六十三歳。





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ステンドグラスと対をなすように、金彩を用いた魚の陶板画、四方連作皿三枚が配 あしら われています。これは、昭和三十八年に、名工 六世 清水六兵衛 きよみずろくべえ が、四代目柊家主人の西村善三さんに寄贈した陶板画だそうです。





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こちらは屋形船のような漆塗の浴室


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質量ともに定評のある柊家の朝食





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紅茶を淹れていただいて大層御機嫌麗しい永見先生


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柊家 玄関にて 永見隆幸先生(右)柊家六代目女将 西村明美さん(左)





永見先生は、「柊家の『古色 こしょく』とは、『使い込まれた質感の輝き』なのであって、『手垢 てあか に 塗 まみ れた不潔さ』などとは全く無縁です。自分は、それをレトロ感覚とは解さず、ノスタルジックにも捉えません。柊家は、過去の遺物では断じて無く、今も息づく日本の文化です。柊家の『古色 こしょく』は、歴史と伝統が放つ艶消の光。そう考えるのです。」と仰 おっしゃ います。


そして、「川端康成の『格はあっても物々しくない』という言葉が柊家の本質を表して過不足ない」と付加えられました。





鋭い感性と卓越した審美眼をお持ちの永見先生でなければ理解出来ない柊家の世界があるに違いありません。
及ばずながら、少しでも先生に近づく事が出来るように精進しようと、改めて決意しました。





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柊家にまつわるエピソードを色々教えてくださる柊家六代目女将 西村明美さん(左)


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熱心に耳を傾ける永見先生(右)





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雨露さえ凌ぐ事が出来れば、泊るのは、どこでも構いませんと、永見先生は 仰 おっしゃ います。
しかし、先生を招聘 しょうへい する側の方々が、そういう訳には行かないと、然るべき宿を探してしまうのだとか。





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宮脇賣扇庵 京都本店 永見隆幸 再訪 京扇子 老舗 京都 六角富小路 令和五年一月 [永見隆幸 扇子]



音楽家、著作家、舞台ディレクター、メリー・アーティスツ・カンパニー芸術監督、ザ・ディライトフル・カンパニー芸術監督の永見隆幸先生が、京都の六角富小路にある京扇子の老舗「宮脇賣扇庵 みやわき ばいせんあん」を再訪されました。



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宮脇賣扇庵は、宮内省御用達の名店としても知られています。
令和五年=2023年を以て創業二百周年を迎える京扇子の老舗です。


京扇子と呼ぶことが出来る品は、京都扇子団扇商工協同組合の組合員が、扇面、扇骨、仕上加工まで国内生産したものだけなのだとか。





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宮脇賣扇庵の玄関に佇む永見隆幸先生





永見先生から教えて戴いた事を基にこの記事を纏めました。
芸術文化に造詣の深い事は言うまでもなく、先生は本当に何でもよくご存じで、尊敬措く能わざる芸術家でいらっしゃいます。





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宮脇賣扇庵の創業は文政六年=1823年(江戸時代:第百二十代 仁孝天皇/第十一代将軍 徳川家斉)。美濃国出身の初代が、近江屋新兵衛の株を買受けて創業しました。以来、現在の場所から殆ど動いていません。蛤御門の変で全焼し、少し西に移りましたが、同じ大黒町にあります。
現在の屋号が用いられるようになったのは、書画を嗜み文人墨客とも深い交流があった 三代目 新兵衛 の時だそうです。明治二十年=1887年、日本画家の富岡鉄斎によって、賣扇桜という京の銘木に因んで名付けられました。 商標の 美也古扇 みやこせん は 冷泉為紀 れいぜい ためもと の筆によります。





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富岡鉄斎の書額





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宮脇賣扇庵 京都本店 一階


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仁風在握:仁徳による教化は掌中にある。


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階段室へ





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中二階 和室の入口


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二階 展示室


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富岡鉄斎の書額





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扇子の親骨





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富岡鉄斎の書額





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展示室では旧店舗から移設された欄間やランプなどの歴史を物語る様々の調度も楽しめます。





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扇子の博物館とも称すべき宮脇賣扇庵作品展示室入口の左右に掛けられているのは 行啓 ぎょうけい あそばされた 当時の美智子皇后陛下と清子内親王殿下(現在の 太上皇后陛下と伊勢神宮祭主 黒田清子様)の御写真


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宮脇賣扇庵 京都本店 二階


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林美木子作品



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天井画扇面散 桐扇箱 小





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菊置上 御所手箱





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錦花鳥図 扇子


林美木子 はやし みきこ
有職 ゆうそく 彩色 さいしき 絵師

1966年 京都生れ(昭和四十一年)
1986年 京都芸術短期大学日本画コース卒業(昭和六十一年)
1994年 初個展(平成六年)
 爾来 じらい 数多 あまた の展覧会に出品
2012年『王朝のかたち』文:猪熊兼樹/作品:林美木子(淡交社)刊行(平成二十四年)
2018年「ブルガリ・アウローラ・アワード BVLGARI AVRORA AWARDS 2018」受賞(平成三十年)





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正真正銘 本物の煤竹の扇子 宮脇賣扇庵 謹製


煤竹 すすたけ は、昔ながらの日本家屋における古い茅葺屋根 かやぶきやね の屋根裏や天井から採取される。百年以上、ものによっては数百年を経たものもある。囲炉裏 いろり で 燻 いぶ され、自然に、独特の黒色、茶褐色、飴色などに色づく。煤 すす は炎や煙に含まれる炭素の微粒子で、染み込む事により竹が変色する。煙が当った処は濃く、縄の跡や煙が直接当らなかった処は薄く、独特の美しい濃淡が形成される。煤竹は、元々高級品として扱われて来た上に、年々希少価値が高くなっている。
焼竹や煮竹を煤竹と偽ったり、人工的に作った煤竹を本物と偽ったり、そんな輩もいるので要注意。





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