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俵屋 旅館 永見隆幸 訪問 令和四年四月 京都 麩屋町通 和食 懐石料理 [永見隆幸先生information]



音楽家、著作家、舞台ディレクターの永見隆幸先生が、京都 麩屋町通沿いにある老舗旅館 俵屋 たわらや に宿泊なさいました。


永見先生のホテル暮しは よく知られています。舞台人として、アメリカ、ヨーロッパ、東京、名古屋、京都と、世界を駆巡る先生にとって、旅館やホテル暮らし以外の選択肢は、無いのかもしれません。


俵屋旅館について永見先生に教えて戴いたことを記事にしました。先生は、芸術文化全般に造詣が深く、本当に何でもよくご存知です。



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永見隆幸先生 京都 俵屋 富士の間 にて





宝永年間(1704~1711年)の創業と言われる俵屋は 三百年余も続いている。宝永年間は、第百十三代 東山天皇と第百十四代 中御門天皇の御代、江戸幕府五代将軍 徳川綱吉と六代将軍 徳川家宣の時代。俵屋は、京都に現存する最古の旅館とされる。
現在の島根県 石州浜田の織物を扱う太物問屋「俵屋」の岡崎和助が 麩屋町通姉小路上ル の土地を得たのが宝永六年=1709年。二代目からは、本業の傍ら故郷から京に上って来た人を泊めるようになり、次第に宿を本業にするようになったと伝えられる。
現在の当主は第十一代目 佐藤年。勿論、旧姓は岡崎。伴侶が写真家のアーネスト・サトウ Y. Ernest Satow であることはよく知られている。



永見先生の曽祖父に当る方が石州島根にも居を構えていらして、東京の芝に住んでいらっしゃったお祖父様が島根県人会の会長をされていたことなどを思えば、先生が俵屋に縁があるのは不思議でも何でもないのかもしれません。





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俵屋の顧客は、国の内外を問わず、貴顕紳縉 きけんしんしん 綺羅星 きら ほし の如し。
スウェーデン国王カール十六世グスタフら諸外国の国王、ロスチャイルドやロックフェラー、アメリカ合衆国大統領など政財界の大物が目白押し。
古くは、九条家、鷹司家、近衛家、三条家、などの公家。尾張徳川家、水戸徳川家、前田家、毛利家、山内家などの諸大名。日本国初代総理大臣の伊藤博文をはじめ、岩倉具視、大久保利通、木戸孝充、板垣退助、大隈重信ら明治の元勲達も逗留している。高村光雲ほか芸術家の名前も見える。
海外の顧客も多く、指揮者のレナード・バーンスタイン、ヴァイオリニストのアイザック・スターン、画家のベン・シャーン、哲学者のジャン=ポール・サルトル、映画監督のアルフレッド・ヒッチコックやスティーヴン・スピルバーグ、映画俳優では、マーロン・ブランド、リチャード・ギア、トミー・リー・ジョーンズ、トム・クルーズ、キアヌ・リーブスらが宿泊。Apple 創業者のスティーブ・ジョブスが定宿 じょうやど にしていたことでもよく知られている。





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富士の間にて 俵屋オリジナルの部屋着をお召になり 寛がれる永見先生

表は保温性に優れたヘリンボーン herringbone の生地で、裏地を柔らかなガーゼ gauze で、仕立てあるそうです。





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先回は、俵屋の設え、富士の間、夕食などを中心にご紹介しましたので、今回は、主に、富士の間の庭と朝食についてご案内しましょう。





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豪勢な朝食





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白洲次郎にも愛された「平野とうふ」の豆腐と 享保元年=1716年創業「湯波半 老舗」の湯葉

湯豆腐の桶は、人間国宝 中川清司作だそうです。





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魚を選ぶことが出来るそうで 永見先生がお選びになったのは グジ=赤甘鯛





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勿論たいへん美味しかったそうです。





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お出掛け前に 桜を愛でて ご一服なさる永見先生





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応接間の雛飾り 文化九年=1812年(江戸後期)人形師 丸平作 内裏雛





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皇都 池田東籬亭主人考正 中村有楽齋画 天保五甲午年開板





俵屋は、平成十一年=1999年10月14日、国の有形文化財に登録された。
禁門の変(蛤御門の変/元治の変 元治元年七月十九日=1864年8月20日)による焼失後に再建された瓦葺木造二階建の建造物。残っている最も古い部分は文化七年=皇紀2470年=1810年のもの。
入口は麸屋町通に面し、複数の中庭や外庭が全ての客室(全十八室)から見ることが出来るように配置されている。洗練された数寄屋風建築には、風格、品位、雅、などが感じられるという向きが多い。
古くからの書院造、数寄屋造、吉村順三の増築と、歴史と伝統を踏まえながら、時代に応じた改修を重ねている。





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次の間から見る庭





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富士の間の本間から見る庭





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庭へ御出座 おでまし になる永見先生





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富士の間





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永見先生が 仰 おっしゃ るには、「本当の意味で俵屋を理解しようとするなら、俵屋に泊まって俵屋の料理を口に運ばなければなりません。しかし、俵屋の大凡 おおよそ を知りたいのであれば、次の二冊が有益だと思います。」





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佐藤 年『俵屋相伝 受け継がれしもの』世界文化社


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村松友視『俵屋の不思議』世界文化社


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二冊とも永見先生の蔵書





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聖域と謳われる俵屋の入口

永見先生お召の ダブル・ブレステッド Double-breasted 三つ揃は、天皇陛下のテイラーとして知られる服部晋さんが、英国の名門 ハリソンズ・オブ・エジンバラ Harrisons Of Edinburgh の生地 プルミエ・グラン・クリュ Premier Grand Cru を用いて、永見先生のために仕立ててくださったものです。
服部晋さんは、今上陛下と上皇陛下の礼服など、色々なお洋服を仕立てていらっしゃいます





永見隆幸 俵屋旅館 令和四年三月訪問 
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京都 麩屋町通 和食 懐石料理


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