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永見隆幸 京都おはし工房 訪問 誂御箸専門店 [永見隆幸 箸]



音楽家、著作家、舞台ディレクターの永見隆幸先生が、京都の妙心寺近くにある誂え御箸専門店 京都おはし工房 を訪問されました。



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京都おはし工房店主で独立御箸師の北村隆充さん(左)永見隆幸先生(右)



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京都お箸工房は、京銘竹をはじめ、日本全国の銘木材、世界各地の稀少木材など、様々な素材を厳選し、一人一人に合った専用の箸を誂 あつらえ る、日本で唯一の『誂御箸専門店 あつらえおはしせんもんてん』。つまり、国内に一軒しかないオーダー・メイドのお箸屋さんです。
日々追求なさっているのは「指先に伝わる使い易さ」と「唇で感じる口当りの良さ」!





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厳選した素材から、堅牢で木目の美しい良質な部分だけを更に厳しく選別し、一膳一膳全て手作りで削り上げて行くそうです。京都おはし工房の最大の特徴は、犀利 さいり に削り上げた箸先。鋭利な箸先は、手元の力を箸先一点に集中して伝え、少ない力で細かい食材も簡単に摘 つま み取る事が出来ます。胡麻粒や魚の小骨や烏賊の刺身などの滑り易い食材でも容易に掴 つか めます。これが「指先に伝わる使い易さ」です。
食事の折に、箸先が唇に触れないのが理想、唇の触感を損ねないことが大切、と北村さんは考えています。それが「唇で感じる口当りのよさ」。この点においても、鋭利な箸先は、唇に殆ど触れず、食べ物が口元を通り過ぎるので、料理の味を全く損ねる事なく、食事が更に美味しく、楽しく味わえるという訳です。





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北村隆充さんは、独立御箸師と呼ばれます。同様の称号には、独立時計師があります。独立時計師の信念は、「分業制や下請けに任せていては本当に良い物はできない」。まさに、北村さんの信念と同じです。

本当に良いものを作りたいという気持ちを忘れず、決して気を緩めないようにと自らを戒める北村さんにこそ、独立御箸師という称号は、相応 ふさわ しいのではないでしょうか。





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北村さんの作られた御箸を持ってごらんになる永見先生

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北村さんは、老舗のお箸専門店で11年勤め、平成15年=2003年に京都おはし工房を創立されました。
独立した理由は主に二つ。一つは、木材の選定から製作や販売までを一人で行いたかったこと。もう一つは、箸に使われる原材料を、人体に安全な、安心して食事が出来る、納得の行く物にしたかったことだそうです。

以前に勤めていた店では、箸の販売を担当されていました。売る人と作る人が完全に分れていて、11年の間、製作している所を見たことも無かったそうです。顧客の要望を作る側に伝えても、全く違うものが出来上って来る事すら、しばしばあったのだとか。





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京都おはし工房では、身長や性別などを基にして、慎重に箸の寸法を決めています。もちろん素材も、よく吟味して厳選。京銘竹をはじめ、日本全国の銘木材、世界各地の稀少材など、百種類を超える選択肢があります。

全て手作業で仕上るため、一日に作ることが出来るのは十膳程が限度だとか。それ故に、半年待ち、ということもあるそうですが、それでも、自分にぴたりと合った箸を求めて来る方が引きも切らないという話を耳にしたことがあります。





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丁寧に説明してくださる北村さん





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お箸について暫しご歓談

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京銘竹の箸


京都と言えば竹の箸。四角、節付、流線、欠満月など、四種類の形状から選べます。
竹にも色々な種類があり、稈面 かんめん に様々な紋様が浮び上ります。和風の雰囲気を醸し出し、落着いた渋さを併せ持ちます。特に、茶を嗜 たしな む方には、必須の道具と言えましょう。
箸箱、箸置、菓子切なども作ることが出来るそうです。

・白竹 しらたけ
別名 晒竹 さらしだけ

・京の竹:
京都の竹は盆地特有の厳しい寒暖差で締りがよく腰があって粘り強く折難いのが特長

・京の竹 八角形

・胡麻竹 ごまだけ
別名 錆竹 さびだけ 美しく虫も喰わないので建築材にも利用

・雲紋竹 うんもんちく
別名 丹波斑竹 たんばはんちく 天然の物は非常に美しく装飾価値の高い竹垣などにも利用

・寅竹 とらだけ
黒竹が成長するにつれ見えて来る寅模様で珍重

・染竹 しみだけ
稀少価値の高さと侘びた感じが茶道の世界で好まれて花生けや茶杓などに使用

・小豆竹 あずきだけ
稈面 かんめん に小豆のような細かい紋様が浮んだ非常に珍しい京銘竹

・煤竹 すすだけ
百年以上囲炉裏や釜戸の煙で燻されて稈面 かんめん が美しい飴色に染まった稀少な銘竹

・煤竹 極 すすだけ きわみ
景色の良い煤竹のみを厳しく選別した最高品質の銘竹


こんなにも沢山の種類が竹の箸にあるとは!





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銘木箸


世界中の銘木から厳選。四角、流線、八角、小判型など、四種類の形状から選べます。一部を除いて箸置や箸箱も作ることが出来るそうです。希少材なので在庫が無いこともありますから御注意!

・洋酒樽 ホワイトオーク

・本桜 ほんざくら

・赤樫 あかがし

・紫紅木 パープルハート

・黒檀 こくたん

・花梨 かりん

・鉄刀木 タガヤサン

・虎檀 こたん リオグランデ・パリサンダー

・阿弗利加薔薇香木 アフリカン・ローズウッド

・洪都拉斯薔薇香木 ホンジュラス・ローズウッド

・紫檀 したん

・暹羅柿 シャムガキ

・深紅木 カージナルウッド

・漆黒木 ブラックウッド

・亜馬孫薔薇香木箸 アマゾン・ローズウッド

・伯剌西爾木箸 ブラジルウッド

・本黒檀 ほんこくたん

・紅紫檀 べにしたん

・桃色象牙 ピンク・アイヴォリー

・黒柿 くろがき

・紅木 こうき

・青黒檀 あおこくたん

・伯剌西爾薔薇香木 ブラジリアン・ローズウッド

・豹麗木 蛇紋木 レオパード・ウッド スネーク・ウッド

・黒柿 孔雀杢 くろがき くじゃくもく


それにしても物凄い種類の銘木箸を扱っていらっしゃいますね ♬





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勿論、菜箸、焼物箸、盛付箸などもあります。



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高額の黒柿匙で検眼ごっこの永見先生



意外に小物も充実





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北村さんが「本来は、実際に箸を手に取っていただき、納得してくださった上で、お客様一人一人の手に合った御箸を製作させていただく事が最善と考えています。ですから、出来る限り一度ご来店いただいて、本当に満足の出来る箸をご一緒に探したいと考えております。」と、おっしゃってみえました。
こういう時期ですから、なかなか難しい所もあるのでしょうね。





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螺鈿細工や名前を入れる事もできるそうです。



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永見先生のお目に留まったのは…

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規格外の雲水箸!

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この大きな箸は、雲水箸 うんすいばし と呼ばれ、禅宗の僧侶である 雲水 うんすい がお使いになる箸です。食事に用いるのみならず、拍子木としても使われていた名残りで、今も特別大きな箸を使う風習が残っているのだとか。本来は、堅い樫の木や、更に堅い黒檀などで作られる事が多いらしいのですが、京都おはし工房では、様々な銘木材で、好みの寸法の雲水箸を作ることが出来るそうです。


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熱心に説明してくださる北村さんと真剣に聴かれる永見先生

そして破顔一笑!


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芸術文化の全てに通暁していらっしゃると申し上げても過言ではない永見隆幸先生。

それにしても御箸までとは、感服の至りです!





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永見先生に何処で箸を買い求めたらよいのかを伺いました。


どんな箸をお求めになりたいのかにもよりますがと前置きなさって

自分専用の箸をとことん追求したいのであれば、京都なら京都お箸工房、東京なら大黒屋江戸木箸。
老舗の歴史と伝統の凄さに触れたいのであれば、京都なら御箸司 市原平兵衞商店、東京なら箸勝本店。
漆芸中島、愛媛新居浜の加藤家具、WOODEN ART、などの銘木箸もよいと思います。
あとは、お好みと予算次第ですね。

そう、おっしゃっていました。





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永見隆幸 大黒屋 江戸木箸 訪問
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永見隆幸 箸勝本店 訪問
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永見隆幸 御箸司 市原平兵衞商店 訪問
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